上野動物園2022

今年の日記は今年のうちに。

 

クリスマスイブの土曜日、上野動物園に行ってきました。

我が家の家訓のひとつ「パンダは朝イチ」に従って、9時半の開園と同時に乗り込む。


▲こちらはオンラインチケットを持っている人の列、なんだけど開園10分前にはこんな感じ。

正門入ってすぐのパンダ舎には2月に中国返還が決まっているシャンシャンがいて、今はこちらのほうが観覧待ちが長くなっているらしいのだが、我々としては、まずはまだ会ったことのない双子から、ということで西園の「パンダのもり」へ走る。


▲こちらでも親子パンダ観覧はすでに行列。走ってきてから気づいたけど、よく考えたら弁天門から入れば良かったのか。ちなみにリーリー(父)観覧はガラガラ・・・


▲今年はパンダ来園50周年なんですね。
左が1972年に最初にやってきたカンカンランラン、右が今いる双子シャオシャオレイレイ。よく見たら左の写真白黒なんだけどパッと見わからない。


▲親子の行列に並びながらさらっとリーリーの背中も見たりしつつ


▲15分ほど待って親子パンダとご対面。


▲水を飲んでいるシンシン(母)にかまってほしいレイレイ


▲マイペースに竹を食むシャオシャオ

わ~、もう1歳半とはいえやっぱり仔パンダは小さくて可愛いな~と思っていたら、「はい、次のグループが入りますので、前のグループは出てくださーい」と声がかかり、やむなく退場・・・見学時間およそ2分だった。あっという間過ぎるよ~!

でもまあ会えただけ良しとするしかないか。本当は双子のからみとかが見たかったのだけど、それはもう運によります。一度出て、今度はリーリーを見に行く。


▲無駄に遠いリーリー


▲さっきの場所とは違う日なたで竹をむさぼり食っていた

バリバリムシャムシャと食べる音まで聞こえてくる近さで、ガラスもなくて見放題。なんだけど我々を入れても数人しか見てない・・・リーリーだってカッコイイパンダなのにね。

リーリーだけ見ていても退屈はしないんだけど、やっぱりせっかく来たからシャンシャンにも会いたい。ということで東園のパンダ舎に引き返す。


▲途中、パンダ50周年の展示なんかも見たり


▲ちょっとプレーリードッグに引っかかったりしつつ


▲シャンシャン列に並び始める。10時20分頃で「約100分待ち」との案内。

シャンシャンは2019年9月に一度会いに来ている(→その時の日記)。この時もチラッとしか見られなかったんだなー(てかこのときの日記で当時建設中の新しいパンダ舎の予想図について「パンダの前がこんなにガラガラなわけない」とか言ってるけど、今日のリーリーの前、わりとこんな感じだったわ)。

今回もおそらくチラッとしか見られないだろう。そしてもう昼近くなるので、寝ている可能性も高い。それが分かっているのに、ただその一瞬のためになぜ我々は寒い中100分も並ぶのだろう・・・ほんとに。並んでいる間はヒマなので、周りのパンダ猛者たちのパンダファッションチェックでもして過ごしましょう。だんだん周りの人の持っている白黒の何かが全部パンダに見えてくる。

60分ほど並んだところで、列が2本に分かれる。観覧室の前が前後2列になっているので、前列で観たいか、後列でも良いか選べるんですね。後列ならここから10分くらい、前列なら30分くらいとのこと。昔は前列は車椅子と子ども優先とかになってて、そこらの子どもなんかより私のほうがパンダ愛が強いのに!と憤ったものだが、今はちゃんと愛が認められるシステムになっていて素晴らしい。当然前列のほうへ並ぶ。


▲パンダへの本気度(とヒマ度)が明らかになるシステムかも


▲そして会えたシャンシャン、起きてた!


▲竹に埋まってもりもり食べている。かわいい~♪

めちゃくちゃ撮っていたらやはり「はい、立ち止まらないでくださーい、進んでくださーい」と促され、やむなく退場・・・見学時間約2分。でも起きて動いているところを見られたので満足です。シャンシャン中国でも元気で頑張ってね。

結局、並び始めてから90分くらいだった。時間はちょっと多めに言ってるのかもね。
この後ちょっとお土産を買って、動物園を出る。ほんとにパンダだけのために来た感じ。

もちろん時間があれば他の動物も見たかったのだけど、午後からは「ピカソとその時代  ベルリン国立ベルクグリューン美術館展」@国立西洋美術館に行く予定だったので今回は断念。

ピカソとその時代」とかいう展覧会て、目玉のピカソがちょろっとだけ来てて、あとはよく知らない同時代の画家の作品がちょっとずつ、みたいなんを想像するのだけど、今回のはまずピカソがけっこうドドーンといろいろあって、それからクレー、マティスのボリュームがずっしり、あとはジャコメッティ、ブラック、セザンヌ、以上。みたいな、有名どころだけで構成されている展示でけっこうびっくりした。別にそういうののほうが望ましいというわけではないけど、これってベルクグリューン美術館のコレクションがもともとそういう感じなのかなぁ?私としては、大好きなクレー(とパンダさんの好きなマティス)がたくさん見られて(しかも写真撮り放題で)楽しかった。

でも作品のタイトルが日本語と英語でしか書いてないのはちょっと残念だったかな。これとか、EはEnte(ドイツ語で鴨)のEだと思うんだけど、原語のタイトルは絵の下に作家自身が小さく書いてあるのをよーく見ないと分からない。

でも全体的には、人数制限のおかげか人もそんなに多くなく、好きな作品をゆったり見られて良い展覧会でした。

もうちょっといろいろ書きたい気もするけど、そろそろ酔っ払ってきたのでこのへんで。今年の振り返りとか・・・そういうのはまた来年やります。

 

皆様、良いお年をお迎えください。

 

 

ヴァロットン展@三菱一号館美術館

Bさんにお誘い頂いて、三菱一号館美術館で開催中のヴァロットン―黒と白展に行ってきました。

ヴァロットンについては正直名前も知らなかったのだけど、三菱一号館美術館へは前々から一度行ってみたいと思っていたので、喜んで出てきた♪


三菱一号館(復元)(明治27年(1894)ジョサイア・コンドル


三菱一号館についてはこちらをどうぞ(手抜き)

よく読んだら復元されたの2009年とかなのね。もっと前からここにあったのを改修したものだとなぜか思い込んでいた・・・けど、ついこの間(でもないか)できたものだったらしい(Bちゃんゴメン、嘘言いました汗)。


▲裏側はちょっとした広場になっていて、美術館へはこちらから入る


▲明治時代っぽい風合を再現したこだわりの煉瓦だそうです


▲外廊下から広場を見おろす
コスプレ(?)をした人たちが写真撮影をしたりしていた。


▲この展示室だけは撮影OK

フェリックス・ヴァロットンは19世紀末のスイスに生まれ、パリで活躍した画家。特に芸術表現としての木版画を復興させた人として評価されているそうで、今回の展覧会は、三菱一号館美術館が所蔵する世界有数のヴァロットン版画コレクションを一挙初公開するものだそうです。
版画の技術のことはわからないけど、どの作品もとにかくオシャレ・・・黒と白の絶妙な比率というか、黒の面積のほうが圧倒的に多いのに、わずかな線だけでそこに何かがあることを想像させるようなデザインセンスに唸る。漫画っぽい表現も、可愛らしかったり、ちょっと不気味だったり、細かいところまで見入ってしまう。

今回は音声ガイドが津田健次郎さんとのことで(私は特に尾形推しではないけど、ツダケンさんの声は好きだ)購入してみた。最近は音声ガイドも、アプリを購入して自分のスマホで聴く仕様なのね。イヤホン忘れてないかとかスマホの充電大丈夫かとか、地味に気を遣うんだけど、一度入れたら会期中何度でも聴けるのはいいな。
この音声ガイドが、ただ絵の説明してくれるだけじゃなくて、雰囲気を盛り上げるミステリアスな音響演出も入っていたりしてなかなか面白い。ガイドの量もちょうどいいし、音声ガイドって、一つの作品の前にやたら足止めされたりするから(人も溜まるし)実はあまり好きではなかったんだけど、こういう感じのなら良いかも。展示のほうも、ちょっとした空間にプロジェクターでアニメーションを映し出したりする演出があったりして、こちらもやりすぎでない感じでとても楽しかった。展覧会もいろいろ進化してるんだな。


▲アートを満喫した後は、併設のcafe1894でランチ

30~40分待ちとのことだったけどせっかくなので。この壮麗な空間でランチするのも前々から憧れだった。Bちゃん付き合ってくれてありがとう~。
そしてせっかくなので展覧会とタイアップしたランチメニューに、せっかくなのでデザートもつけて、えらい奮発してしまった。


▲白黒なので映えはしないがカッコイイ。そして美味しい♪

美しい空間で芸術に触れ、美味しいものを食べ、良き秋の一日でした。Bちゃん、誘ってくれてありがとう。

 

・・・秋とは言ったものの、実はこの日は急な寒波が関東を襲い、真冬の寒さの日だった。お土産を買いにもう一度美術館のほうへ戻ったら、広場のところで結婚式の写真を撮っている方々が。この極寒に、肩から腕から丸出しのウェディングドレス・・・う~見ているだけで凍えた。さぶいぼは後でレタッチで消すんやろなー。

 

【おまけ】

絵がオシャレなもんだから、展覧会グッズももちろんオシャレなものばかりで、ついあれもこれも欲しくなってしまう。でもお目当ての「楽器」シリーズは絵葉書にもなっておらず(ヴァイオリンを弾くイザイの絵が良かったんだけどな)、唯一見つけたのがこちらのTシャツ。20種類あるTシャツも、すでに全てSかXLしかサイズが残ってなかった・・・のでしょうがないからパンダさんに着せることにする。



 

セビリアの土産話

パンダさんが、約3年ぶりの海外出張に行ってきました。

スペインはセビリアに1週間。私もついて行ったろかと思ったのだけど、一応パートの仕事もあるし、飛行機は高いし円安だしで、今回は留守番することにして、お土産話をいろいろ聞いた。


▲スペイン自体は何度も行ってるけど、セビリアは今回が初めてです

 

【マスク】

欧米ではもう誰もマスクなどしていないという話だけど、実際外を歩いている人たちも、ホテルやレストランの店員さんも、みんなマスクはしておらず、マスクをしないのが普通(してるとちょっと浮くくらい)という感じだったらしい。しかしなぜか地下鉄でだけはマスクをしなければならないことになっているらしく、それは皆きちんと守っているそうだ。

なのでパンダさんも基本的にマスクを外して生活していたのだけど、一度マスクを持たずに外出していて、予定外に地下鉄に乗らなければならなくなったことがあった。仕方がないのでハンカチで口を押さえて地下鉄に乗っていたら、マスク警察・・・じゃないけど地下鉄の警備員?みたいなおじさんが近づいてきて「マスク持っとらんのか」と言うので、もごもごもごとやっていたら、「はい、これ」とマスクをくれたそうだ。てっきり罰金とかかと思ったら・・・やさしい。


セビリア空港、人多いけどみんなノーマスク

 

【観光】

最近は日本もそうだけど、観光施設に入るのに入場券を事前にWeb予約しておかなければならないところがけっこうあったそうな。で、フラメンコショーの予約をして行って、受付でスクショを見せたところ、決済完了画面ではなかったらしく、「この画面じゃ予約できてないよ」と言われてしまった(なんかそんな気はしてたけど、どうしても完了画面にたどり着かなかったらしい)のだが、「今日観たいんだけど…」とねばったら、「いいよ!」つって入れてくれたそうだ。さすがスペイン(?)。
そんなして見た生フラメンコは何か刺さるものがあったらしく、帰ってきてからYouTubeでフラメンコの動画を検索して見たりしている。


▲スペイン広場、タイルが美しい

 

【食】

セビリアは、マドリードバルセロナバレンシアに次ぐスペイン第4の都市と言われているが、日本と同様、その辺の人の誰にでも英語が通じるわけではない(そしてパンダさんもスペイン語ができるわけでもない)ので、今回はグーグル翻訳が大活躍だったと。スマホをかざすと書いてあるものを翻訳してくれるグーグルレンズも便利に使ってスペイン語のメニューなどを読んだりしていたんだけど、ある時、スープ系が欲しくて「牛のなんたらシチュー」とかいうのを頼んだら、コロッケが出てきたそうな笑 グーグル翻訳は便利だけど、まだ100%信用してはいけない、らしい。


▲こちら(右)はちゃんと出てきたスープ、サルモレホ

 

【ホテル】

宿は大手ホテルチェーンの新しいおしゃれなホテルだった。


▲なんだけど、部屋の奥に謎のドアがある。


▲こんなところに、何のドア?と思って開けてみると


▲なんと別のドアが

パンダさん曰く、村上春樹だったらここから暗いところを通り抜けて異世界に行けるやつや、ということだが


▲押しても開かないらしい・・・怖。トマソンやん。


▲この部屋は赤いところ。どうもこのドアで隣の278とつながってるっぽい

手前のドア開けて待ってたら、そのうち隣の人入ってくるんじゃないの(村上春樹だったら羊が入ってくる)。上の図の隣の部屋にあるマークも謎だし、さすがスペインだ(?)。

 

とにかく今回は海外出張が久しぶり過ぎて、かなり緊張しながら行ったのだけど、なんやかやありながらも無事に帰ってきました。1週間以上経つけど心配していたコロナも発症していないし、良かった良かった。
来年あたりはそろそろ私も海外へ遊びに行きたいなぁ。

 

帰って来る途中で転んだヨッパライ

前回、ビール祭の帰りに酔っぱらって転んで尾てい骨を折った話の詳細。

 

電車の中では爆睡していて、突然パンダさんに「着いたで」と揺り起こされたヨッパライの私。慌てて立ち上がってフラフラと電車を降りようとしたところ、降り口のところで肩だか腹だかを誰かにドンと叩かれたような衝撃を覚え、「何?」と振り返ったところ足がもつれ、おっとっとっと~~~とよろけてそのままドスンとホームに尻もちをついてしまった。

幸いというか何というか、ホームに他に人がいなかったので誰にもぶつからず、ホームの真ん中でほぼ大の字に寝ころんだような形になって茫然としていたら、先に行っていたパンダさんが戻ってきた。

どうやら私が降りるときに、手に持っていた帽子を落としてしまったらしく、乗客の誰かがそれを拾って呼び止めようとしてくれたらしい。ひっくり返りながら、電車の中から差し出された帽子をパンダさんが受け取っている光景がぼんやり見えた。私を呼び止めてくれた人はさぞかしびっくりしたことだろう・・・電車は行ってしまった。

自分ではそんな足がもつれるほど酔っていると思っていなかったので(←それがヨッパライだ)ひっくり返ったことに自分でびっくりしてしばらくぼーっと座っていたが、パンダさんが来たので、イテテ・・・よっこらしょと立ち上がって、改札階への階段をのぼり、歩いて自宅へ戻った。

そのときはたぶん酔っぱらっていたのであんまり痛くなかったんだけど、帰ってきてしばらく寝てて、起きたらなんかお尻が痛い。鏡で見ると、尾てい骨のあたりがアザのようになっている。腫れたりはしてないので大丈夫そうだけど、けっこう強めに打ってしまったのねということで、家にあった湿布を貼っといた。

その後完全に正気に戻ってからも、椅子の背にもたれようとすると痛いのと、立ったり座ったりするときイテテテとなるくらいで、まあ普通に歩けるし生活できる。ので翌日は仕事に行ったのだが、長時間オフィスの椅子に座っていると、後ろにもたれられないし、変なとこの筋肉を使ったような感じでお尻まわり全体がしんどくなってしまい、なんだか疲れ果てて帰ってきた。

たいしたことはないと思うけど、明日は仕事休みだし、ちょうど湿布も切れてしまったので、いちおう整形外科へ行って湿布出してもらおう、と思って翌日、近所の整形外科へ行った。問診票には「駅のホームで転んで尻もちをついた」とだけ(「酔っ払って」は省略)書き、受付のお姉さんに「お仕事の帰りとかではないですね」と労災ではないことの念を押され、レントゲンを撮ってもらって、呼ばれたので診察室へ入ると、「痛かったでしょう~、折れてますよ」と先生の第一声。

えっ(まさかそんなはずでは)!?と驚きつつ椅子に座ったら、「座れるの!?強いね!」と先生(こういう場合の「強い」は「ニブイ」に置き換えられるやつ)。レントゲンを見せてもらったら、尾てい骨(という骨はないらしい、仙骨の下の方の骨)が折れてちょっと離れていた。うーむ、これを見ると確かに折れてる・・・でも骨折ってもっと腫れたり、歩けないくらい痛かったりするもんなんじゃないの??全然歩けるんですけど。

後で調べたところによると、尾てい骨の骨折は意外とこんなもんだったりするらしい(もちろん折れ方にもよるんだろうけど)。そして折れているからと言って特にどうすることもできず、自然にくっつくのを待つしかないそうな。「1か月くらいはかかるので、それまではスポーツなども控えてくださいね」と先生。特に通院の必要もなく、内服の痛み止めは家にあるので、湿布だけ出してもらって帰った。

特にできることがないなら、病院行っても行かなくても一緒だったかもしれないが・・・でもまあ変な折れ方してないことは確認できたし、骨折だと分かっていれば、無理せず気長に治るのを待つ覚悟もできるということで、行ってみて良かった(?)。腰(というか尻)に負担をかけないように、そーっと立ったり座ったり、歩くのもゆっくりめに、仕事にはパンダさんが痔になったときに買った円座を持って行きなどしつつ、転んでから1週間を過ぎたけど、うん、確かにこれまだ全然治らんわ。まあ悪化してる感じはしないので、気長に付き合います。

しかしこれまでスポーツも全くやったことがない、完全インドア派の人生を送ってきた私、実はこれが人生初の骨折診断だったのだが・・・それがこんな、酔っ払って転んで尾てい骨を折りましただなんて、アホすぎてもうネタにするしかない。

もしこれを読んで反応をくださる方は、「悲しいね」じゃなくて「うけるね」でお願いします。

 

横浜オクトーバーフェスト2022

ピカピカに晴れた10月最初の週末、3年ぶりに開催された横浜オクトーバーフェストに行ってきました。

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▲開場15分前に着いたら既に入場待ちの長蛇の列
午前中からビールを飲みたい〇〇な大人がこんなにいるとは

開場時刻を10分ほど過ぎてようやく入場。大型テントの中の席から埋まっていってる感じだったけど、やっぱりビールは外で飲んでなんぼでしょ。せっかく天気もいいんだし、てことで外の小さいテントの下の席に着いて、まずはヴァイエンシュテファン↓


▲今回はちゃんとビアグラスで乾杯!うまい!!

実は今年の春、やっぱり3年ぶり開催のフリューリングスフェストにも来たのだけど、こちらではプラカップだったのよね↓


▲参考:横浜フリューリングスフェスト2022

一応リユースカップらしい。まあもちろんカップで飲んでもビールは美味しいんだけど、なんかいまいち盛り上がらなくて、ちょっとだけ飲んですぐ帰った。

やっぱりグラスは大事!映えのためだけじゃなく、カップで飲むのと全然味が違う!


▲にしてもなんだこのグラスは笑

ひとしきりビールを味わってから、おもむろに食べ物を買いに行く。


▲大テント内の席にはアクリル板が設置されている(外はなかった)


▲ソーセージと芋を買ってきた

ドイツはおろか日本でも見たことないタイプの芋。なんだこれ。まあ美味しいけど。ソーセージも普通に美味しい。けど付いてきたフォークとナイフが薄い木で出来てるやつでとっても頼りない。SDGsだか何だか知らんが。


▲でもそんなことはどうでもいいのだ、ビール(パウラーナー)がうまいから


▲大テント内ではステージで楽しい演奏が始まっている
でもEin Prosit(乾杯の歌)が流れても歌ってはいけないらしい・・・悲しい!


▲仕方がないからビール(アインガー)を飲む


▲ビール(ハッカープショア)はうまいなあ


▲あら、いつのまにか料理が増えている
ケチャップにカレー粉のカリーブルスト、こんなんうちで出るやつやんけ!これでいったいなんぼすr


▲でもそんなことはどうでもいいのだ、ビール(パウラーナー(再))がうまいから

あれ?何杯飲んだっけ??
うーん、美味しすぎてちょっと飲み過ぎてしまったかも。そろそろ帰りましょうかね。

 

楽しい気分でフラフラと電車に乗って帰ってきて、自宅最寄り駅で電車から降りようとしたら、よろけて転んでホームに尻もちをつき、尾てい骨を骨折した。

おい、大丈夫か酔っ払い(この話はまた次回・・・)。

 

ということで、ビール祭は楽しいけどキケンだな、キケンだけど楽しいな♪

 

松本旅2022・その3止

松本旅2022・その2のつづき。

昨日ホテルに帰ってきたとき、ロビーの掲示板にSKOの今日のタイムスケジュールが書かれた表が貼ってあるのに気づいた。もしかしてこのホテルに宿泊されてる関係者の方もいたりするのかしら。もしかして大浴場であの方に会っちゃったらどうしよう。朝食の会場にあの方とかあの方とかが現れたら・・・などとちょっと妄想したけど、結局それっぽい方はどなたもお見かけしませんでした。まあ関係者と言っても出演者の方とは限らないよな。


▲今回泊まったお部屋。柚木沙弥郎さんの版画は部屋ごとに違うそう。

 

さて、今日は夕方に予約した帰りの電車の時間まで、ぶらぶら散策しながら松本の観光スポットを回る。まずは私の中で松本と言えばここ、いつか見てみたいと長年あこがれ続けた擬洋風建築、旧開智学校へ。

旧開智学校校舎(明治9年(1876)立石清重 国宝

2019年に国宝指定された近代学校建築・・・なんだけど現在耐震工事のため休館中。
もちろん知ってて来たんだけど、うーん、残念。開館は令和6年を予定しているとか。開館したらまた来ることを誓いつつ、この距離から見られるところだけ舐めるように見る。


▲雲が渦巻き竜が躍る派手な車寄せ


▲唐破風に舞うエンジェルズ

和洋折衷を目指すにしても、意匠のクセが強すぎるのよ(←褒めてます)。
他にもいろいろ面白いところが盛りだくさんな建物なんだけど、ツッコミは次に来た時、ちゃんと中を見学してからにしよう。


▲逆に今しか見られないかもしれない動画のQRコードが貼ってあったりする


▲お隣にある旧司祭館明治22年(1889))

こちらの中が旧開智学校の説明や資料の出張展示場になっていた(お土産売り場もこちらで出店中)。


▲続いて松本城へ。

天守閣にのぼってみたのだけど、階段がめちゃくちゃ急でけっこうしんどい。上に行くほど狭くて上りと下りですれ違うのも大変だし、降りるのも怖いし、なかなかにハードな城だった。裏にすべり止めがついてる足袋ソックスがホテルのアメニティに入ってて、松本城で使ってくださいとのことだったので履いてきたのだけど、これがかなり役に立ったよ。


天守閣から南アルプスを望む(見えないけど)


▲この写真では分かりにくいけど、お堀の水が泳げそうなくらいきれい(とタモさんも言ってた)


松本民芸家具を使った古民家風の内装がいい感じの居酒屋しづかでお昼


▲同じく松本民芸家具が味わえる喫茶店、珈琲まるもにも行ってみたかったけど、月曜定休(涙)。ここも次回来た時のお楽しみだな。

松本には美術館や博物館も面白そうなのがいろいろあるのだけど、ほとんどが月曜休み。まあ月曜に観光しようとするほうが悪いのかもしれんが、ちょっと残念。

ということで午後はほぼぶらぶら歩きメインで。


▲女鳥羽川の流れ。水がほんときれいだな


▲松本は湧き水の街。至る所に井戸や用水路がある


▲暗渠の切れ目を覗いたら小さい魚がいた(ニジマスかも?)


▲そうかと思えば巨大な草間彌生松本市美術館

草間彌生さんは松本市の出身なんですね。直島にもカボチャがあったりするけど、私はこの人の作品は何というか、ちょっと生理的に怖い(つぶつぶ恐怖症ではないはずなんだけど)。


▲うわ~~~(鳥肌)


草間彌生コーラ!?と思ったけど、これは売ってないみたい


あがたの森公園まで歩いてきました


旧松本高等学校本館(大正9年(1920)重要文化財


▲同講堂(大正11年(1922)、重要文化財
ここも次回のお楽しみ(多いな~)。

イオンモールに寄ってみたりしつつ、中心部に戻ってきて中町通りをぶらぶら。


▲松本民芸館の丸山太郎氏が開いた民芸品店、ちきりや工芸店

全国各地の窯の器を中心に、ガラス、布、カゴ、雑貨など、こういうのが好きな者にとってはパラダイスのようなお店。さんざん迷って、自分ち用にちょっとだけお土産を買った。

この通りにはオシャレなクラフトショップや雑貨屋さん、カフェなど、女子の好きなそうなお店がいっぱい並んでいて楽しい。


▲印象的な面構えの薬局もあったり

松本民芸家具のショールームにも(もちろん買えるはずもないが)入ってみた。こういう家具が似合うためには、どういう家に住めばいいんだろうな?

開運堂でお土産を買ったり、喫茶店に入ってお茶をしたりしてたら良い時間になったので、そろそろ駅へ向かう。

あっ、そういえば昨日見られなかった「バイオリンを弾く少女」像を見て行こう。


▲えっ?これ・・・バイオリンを弾・・・いてなくない??


▲弓も持ってないし、弾いてるとしたらピチカートか?いやそれにしても

思ってたんと違う感。うーむ。
でもこれよく見たらタイトル「萌春」だから、そもそもGoogleマップの「バイオリンを弾く少女」てとこが違うんじゃないの。それで文句言っちゃダメだな。

駅ビルで家族へのお土産と駅弁を買って、あずさに乗って帰りました。

 

松本、私の好きなものがいっぱいで楽しい街だったけど、心残りもまだまだいっぱいなので、きっとまた来ます。
松本旅2022、おしまい。

 

松本旅2022・その2

松本旅2022・その1のつづき。

松本民芸館を出た後、また自転車を走らせて、鈴木鎮一記念館へ。
スズキ・メソードの生みの親、鈴木鎮一氏のお住まいだった邸宅を記念館にしてあるそうです。私もパンダさんもスズキ・メソードの教育を受けたことはないんだけど、オケ友の中にはスズキ出身という方がけっこういる。せっかく松本まで来たし(コンサートホールへの道中にあるというのもあり)寄ってみた。


▲住宅街の中の普通の民家。
門のところに看板が出ていたので、辛うじて見つけられた。


▲玄関前の石碑「どの子も育つ、育て方ひとつ」
お邪魔しま~すと玄関を入ると、職員の方が出迎えてくれた。入場無料。他にお客はおらず、貸し切り状態。


▲レッスン室風の広い洋間に古い写真や賞状、勲章などの資料が展示されている
昭和56年の全国大会の写真とか・・・探せばこの中に知人のひとりくらいいそう。


▲奏法(ボウイング)についての書。とにかくすいつきが大事。


鈴木先生のドイツ留学時、アインシュタインが後見人だったそうな(!)
そして別れる際にアインシュタイン先生がくれたという自画像。アインシュタイン先生、絵もお上手(髪の毛モワモワ~なってる)。


鈴木先生愛用のヴァイオリンケース・・・中身は違うのかな?

鈴木先生の足跡や功績についての展示は多いけど、スズキ・メソードがどういうものなのかはぼんやりとしか分からないなと思っていたら、職員の方が、スクリーンでビデオを見せてくれた。見てもそんなには分からなかったけど(汗)とにかく世界のスズキ・メソードは仲間がたくさんいて楽しそうだ。そしてこのビデオを見た後、職員さんとちょっと個人的な話で盛り上がり、いろいろ楽しいお話を聞かせていただいた。


鈴木先生の書斎


▲昭和の香りのする応接間

ガイドブックにもあまり載ってないし、かなりマニアック(失礼)な記念館だけど、音楽好きにとってはなかなか面白いところでした。親切に案内してくださった職員さん、ありがとうございました。

 

さて、ここからもう少し北へ行ったところが今日のコンサート会場のキッセイ文化ホール(長野県松本文化会館)。


▲ちょうど開場時間ごろに着いた。続々と人が集まってくる。

大型の観光バスが停まっていて、入り口の前で旗を持ったお姉さんが「終演後はこちらに集合してくださーい」などと言ってたりする。すごいな、遠方からバスツアーで来たりするコンサート。チャリで来ている人はたぶんあんまりいない(でも自転車置き場はホールのすぐ近くにありましたよ)。

1992年から始まって今年で30周年の「セイジ・オザワ 松本フェスティバル」、2020年と2021年は中止になり(昨年もデュトワさんは来てたけど、オーケストラコンサートだけ無観客収録の配信)、3年ぶりの開催だそうです。

今回のプログラム▼

武満徹:セレモニアル - An Autumn Ode -(笙    宮田 まゆみ)
ドビュッシー管弦楽のための「映像」
ストラヴィンスキー春の祭典

演奏    サイトウ・キネン・オーケストラ
指揮    シャルル・デュトワ

ハルサイ好きのパンダさん、中でも昔デュトワN響で春祭を振った伝説の名演奏がお気に入りだそうで、デュトワが春祭を振るならぜひ観たいということで今回来ることになったのだった。

しかし仕事の関係で本当に来られるかどうか分からなかったため、結局チケットを取ったのが完売直前の公演1か月前になってしまい、1階最後列(A席)しか取れずちょっと残念。でも席についてみると、最後列でもステージまでそんなに遠い感じもせず、音もスパーンとよく飛んできた。これはホールがいいのか、それともオケがすごいのか。

1曲目、武満徹のセレモニアルは30年前のオープニング・コンサートのために作られた曲で、笙も当時と同じ宮田まゆみさん。ホールで笙を聴いたのは初めてかも。透き通る不思議な響きに、厳かな気持ちになる。
2曲目、あまりなじみのないドビュッシーの曲、いかにもドビュッシー。1曲目では正直よく分からなかったオケの上手さがよく分かる。サイトウ・キネンって、全国(世界)のオケのトップやソロで活躍している演奏家たちを寄せ集めたオケで、そういう方々がこのときだけ集まって合わせるのって実際どうなんだろう、船頭多くしてなんとやらみたいなことにはならないんだろうか、などと生意気にもちょっと思っていたのだけど、やっぱり上手い人たちが集まって弾いたらすごく上手いという身もフタもない事実を知る。

そして3曲目、春の祭典。もともとそういう曲ではあるが、鬼気迫るという表現がぴったりな演奏。弦、ビッタビタのキレッキレやん!いやそんな弾く!?てくらい本気、そして緊迫のゲネラルパウゼ。すごい。
ていうか1曲目から思っていたことだけど、デュトワが元気すぎる。86歳!?詐欺やろ。この方ってテレビでよく見ていたので見たことある気になっていたが、実は生で見るのはこれが初めて。だけど私たちが知っているマエストロのまんまだった。美しくカッコイイ指揮。
春祭に思い入れのあるパンダさんは、ちょっと管がイマイチ・・・とか言っていたが(管のほうは当日急なメンバーチェンジが何人かあったらしい、もちろんそのせいかどうかはわからないけど)それをまとめ上げるデュトワが素晴らしかった、生きてるうちに(←どっちが?)見られて良かったとご満悦でした。


終演後、大喝采が続く中、デュトワ「さすがにもう疲れたわ、はよ帰ろうぜ」とコンマスを促してオケを退場させるも拍手鳴りやまず、全員ステージに再登場。手に持っているのは最終日恒例の県花「りんどう」だそうです。
2日前の公演では、カーテンコールで小澤征爾さんが車いすに乗って登場したそうで、この日もちょっと期待していたのだけど、それはなかった。和やかなムードで健闘を称えあいながら退場する皆さんとともに我々も退場。やっぱりこれって出演者の方々にとっても、年に一度の同窓会のようなお祭りのような雰囲気があるのかしら。OMFのTwitterにパートで撮った楽しそうな集合写真なんかがたくさん上がっていた。


▲パンフレットと「音ざ〇(オザワ)」手ぬぐい、もうこの色しか残ってなかった

爽やかな夕方の街をまたチャリに乗ってホテルへ戻る。帰りはずっと下りだから速い。

 


▲晩は駅前の居酒屋さんで信州ご当地グルメ

 

翌日につづく。