帰って来る途中で転んだヨッパライ

前回、ビール祭の帰りに酔っぱらって転んで尾てい骨を折った話の詳細。

 

電車の中では爆睡していて、突然パンダさんに「着いたで」と揺り起こされたヨッパライの私。慌てて立ち上がってフラフラと電車を降りようとしたところ、降り口のところで肩だか腹だかを誰かにドンと叩かれたような衝撃を覚え、「何?」と振り返ったところ足がもつれ、おっとっとっと~~~とよろけてそのままドスンとホームに尻もちをついてしまった。

幸いというか何というか、ホームに他に人がいなかったので誰にもぶつからず、ホームの真ん中でほぼ大の字に寝ころんだような形になって茫然としていたら、先に行っていたパンダさんが戻ってきた。

どうやら私が降りるときに、手に持っていた帽子を落としてしまったらしく、乗客の誰かがそれを拾って呼び止めようとしてくれたらしい。ひっくり返りながら、電車の中から差し出された帽子をパンダさんが受け取っている光景がぼんやり見えた。私を呼び止めてくれた人はさぞかしびっくりしたことだろう・・・電車は行ってしまった。

自分ではそんな足がもつれるほど酔っていると思っていなかったので(←それがヨッパライだ)ひっくり返ったことに自分でびっくりしてしばらくぼーっと座っていたが、パンダさんが来たので、イテテ・・・よっこらしょと立ち上がって、改札階への階段をのぼり、歩いて自宅へ戻った。

そのときはたぶん酔っぱらっていたのであんまり痛くなかったんだけど、帰ってきてしばらく寝てて、起きたらなんかお尻が痛い。鏡で見ると、尾てい骨のあたりがアザのようになっている。腫れたりはしてないので大丈夫そうだけど、けっこう強めに打ってしまったのねということで、家にあった湿布を貼っといた。

その後完全に正気に戻ってからも、椅子の背にもたれようとすると痛いのと、立ったり座ったりするときイテテテとなるくらいで、まあ普通に歩けるし生活できる。ので翌日は仕事に行ったのだが、長時間オフィスの椅子に座っていると、後ろにもたれられないし、変なとこの筋肉を使ったような感じでお尻まわり全体がしんどくなってしまい、なんだか疲れ果てて帰ってきた。

たいしたことはないと思うけど、明日は仕事休みだし、ちょうど湿布も切れてしまったので、いちおう整形外科へ行って湿布出してもらおう、と思って翌日、近所の整形外科へ行った。問診票には「駅のホームで転んで尻もちをついた」とだけ(「酔っ払って」は省略)書き、受付のお姉さんに「お仕事の帰りとかではないですね」と労災ではないことの念を押され、レントゲンを撮ってもらって、呼ばれたので診察室へ入ると、「痛かったでしょう~、折れてますよ」と先生の第一声。

えっ(まさかそんなはずでは)!?と驚きつつ椅子に座ったら、「座れるの!?強いね!」と先生(こういう場合の「強い」は「ニブイ」に置き換えられるやつ)。レントゲンを見せてもらったら、尾てい骨(という骨はないらしい、仙骨の下の方の骨)が折れてちょっと離れていた。うーむ、これを見ると確かに折れてる・・・でも骨折ってもっと腫れたり、歩けないくらい痛かったりするもんなんじゃないの??全然歩けるんですけど。

後で調べたところによると、尾てい骨の骨折は意外とこんなもんだったりするらしい(もちろん折れ方にもよるんだろうけど)。そして折れているからと言って特にどうすることもできず、自然にくっつくのを待つしかないそうな。「1か月くらいはかかるので、それまではスポーツなども控えてくださいね」と先生。特に通院の必要もなく、内服の痛み止めは家にあるので、湿布だけ出してもらって帰った。

特にできることがないなら、病院行っても行かなくても一緒だったかもしれないが・・・でもまあ変な折れ方してないことは確認できたし、骨折だと分かっていれば、無理せず気長に治るのを待つ覚悟もできるということで、行ってみて良かった(?)。腰(というか尻)に負担をかけないように、そーっと立ったり座ったり、歩くのもゆっくりめに、仕事にはパンダさんが痔になったときに買った円座を持って行きなどしつつ、転んでから1週間を過ぎたけど、うん、確かにこれまだ全然治らんわ。まあ悪化してる感じはしないので、気長に付き合います。

しかしこれまでスポーツも全くやったことがない、完全インドア派の人生を送ってきた私、実はこれが人生初の骨折診断だったのだが・・・それがこんな、酔っ払って転んで尾てい骨を折りましただなんて、アホすぎてもうネタにするしかない。

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