QUEEN+ADAM LAMBERT「The Rhapsody Tour」@東京ドーム

【2024年2月14日(水)】

先週のことですが、QUEENADAM LAMBERTのライブを観に、東京ドームへ行ってきました。クイーンを観るのは2016年の武道館、2020年のナゴヤドームに続いて3回目。前回、もうこれが最後の来日かもしれないと言われていたけど、また来てもらえて本当に嬉しい。

前回の日記はこちら→名古屋旅・その1 The Rhapsody Tour 前編

 

前回は映画が流行った直後の来日でチケットが全然当たらず(泣)かろうじて名古屋のS席が当たったのだけど、やはりS席はちょっと遠くて残念だったので、今回は絶対SS席!(GOLD席はビビッて買えず)と思って申し込んだら初回であっさり当たった。

今回は4か所5公演のドームツアーだったのだが、コロナ禍を経てさすがに映画の熱も冷め、なんぼクイーンでもちょっとチケット供給過多だったのでは・・・(もちろんクイーンじゃなくて日本のプロモーターに言うてます)東京は最終的に2日ともほぼ完売だったけど、大阪と名古屋は年末の紅白の時点までS席以上が残っていたし、札幌に至っては最後GLAYと抱き合わせで売り始めてびっくりしたわ。

まあともかく今回は希望のSS席が取れたので、日本ツアー最終日の2月14日、パンダさんには2日目のカレーとイオンで買ってきたちいかわ(パンダさんの推しは栗まんじゅう先輩らしいです)のチョコを残し、一人いそいそと東京ドームへ向かいましたよ。


▲開演1時間と少し前、黒山の人だかりのドーム前


▲物販の列もすごい

前回と前々回は昼から物販に並んだりしたが、今回はもう最初から諦め。家からここまで来るのにもまあまあの時間と労力を要するので、残りの体力をライブに全振りする。


▲入場して自分の席へ。人生初アリーナ席!なんだけど、めっちゃステージ横(涙)
いや、チケット発券したときから分かってはいたんだが


▲B-2ブロック、まさにこの看板の真裏の席。
ステージ正面のA-15~C-7はGOLD席、それ以外がSS席なんだけど・・・確かに前回と比べてステージにはだいぶ近いが、よりにも寄ってえらい端っこ。やっぱりどうせなら正面か、せめてもう少し内側だったら良かったなー・・・

 

などとぐちぐち思っていたのだけど、しかし始まってしまえば、そんな不満はどっかへ行ってしまった。横からとは言え、ちゃんと肉眼で出演者たちを確認できる!そしてやっぱり音が全然違う!前回は一幕隔てたところで鳴っているような印象があったけど、今回は直に腹に響いてくるクリアな大音量で大迫力。そして周りの人たちもみんな遠慮なく盛り上がっていて、やっぱりアリーナ席は違うわ。

言うまでもなくライブは最高だった!と言うか、ますます進化している気がする。アダムが四十を超えて円熟味が増してきたのは分かるけど、おじいちゃんたちは4年前よりさらにおじいちゃんになったはずなのに、演奏は若返ってるような・・・前回、ちょっとテンポ遅いなぁ、まあもうおじいちゃんたちだからしょうがないのかな、と思った何曲かも、今回は違和感ないくらいの速さに戻っていたし、ロジャーなんて自分の若い頃の映像とドラムバトルをやって、まだまだイケるぜアピール(?)をしていた。もちろんブライアンのギターも(文字通り)火を噴いていた。

後の自分のためにセットリストを貼っとこ。


今回、一番おおっ!と思ったのは、「手をとりあって」の後半をアダムが歌ってくれたこと。こんな日本でしかやらない曲、しかも歌いにくい日本語の歌詞のところもちゃんと覚えて、ただこの5日間だけのために・・・まあそれを言うたら「I was Born to Love You」もそうなんだけど、ほんとにありがとうアダム。

ありがとうと言えば、最後のメンバー紹介のとき、アダムが進行の流れをちょっと遮ってまで、ファンが作った旗をわざわざステージに上げて紹介したのは、めちゃくちゃほっこりした。この日来てて良かったと思った。どなたか存じませんが、旗を作ってあそこに貼った人グッジョブ!

 
 
 
 
 
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▲公式インスタでもこの場面が。アリガトゴザイマス!

他にも「Tie Your Mother Down」のアレンジが斬新すぎてびっくりしたとか、アダムの「Is This the World We Created…?」が美しすぎて震えたとか、「A Kind of Magic」がこんな感動的な曲だと思わなかった(アレンジと舞台演出のせい?)とか、いろいろ思ったことはあるのだけど、キリがないのでこのへんで・・・とにかく、今回もあっという間の濃厚な2時間と少しでした。

 

これでライブは終わりなんだけど、この後ちょっとしたおまけの出来事が。

楽しみ尽くして呆然・・・としている場合ではない。前回、前々回はライブ会場から徒歩圏内に宿を取っていたので、なんだか夢心地のまま歩いて帰って来れたが、今回は正気を取り戻して、電車を乗り継いで自宅まで帰らなければならない。ライブで体力使い切った後の満員電車はけっこうツライ。東京の電車ってなんでこんな遅くまでこんなに混んでるの・・・って遊んで帰っている負い目があるので文句も言えないが。

1時間以上かけて帰ってきて、やっと自宅最寄り駅まであと少しの最後の乗り換え駅でホームへの階段を下りていたら、私の少し前を和服の女性が歩いていて、その帯のお太鼓のところに「Queen」のロゴ(エンブレムではなく文字だけの方)が!
思わず駆け寄って「今日クイーン観に行かれてた方ですか!?」と声をかけてしまった。振り向いた方はおそらく60代くらいの小柄な女性。私は私でエンブレムの入ったトートバッグを持っていたので「あっ、あなたも?」となってすぐさま会話に。「まさかここまで帰ってきて(仲間に)会うとは・・・」と仰っていたけど、ほんとそれよ。聞けばうちと一駅違いのところにお住まいだそうで、けっこうなご近所さんだった。
人目を惹くQueen帯は、既成のトートバッグを帯に縫い合わせてご自分で作られたものだそうで、確かに言われてみればバッグの生地だ。帯留めは同じQueenロゴのワッペン。すごい!めっちゃカッコイイ!

電車が来たのでそのままおしゃべりをしながら乗り込んだのだけど、中学生でクイーンファンになって、高校生で武道館コンサートを観に行ったそうで、本当にリアルタイム世代の方だ。「その時代をご存知なのは羨ましいです!」と私が言ったら、「そうねぇ、まあちょっと複雑な気持ちもあるんですけどね・・・」と前置きをして、
「昔のロジャーはほんっっっとにかっこよかったのよ!!!」と(笑)。
「えっ、今でもかっこいいと思いますけど・・・(笑)」と私が言うと、「でも若いときはみんなもっともっとかっこよかったの」と力説された。

今はもうあんなおじいちゃんになっちゃったけどねぇ・・・と嘆きつつ、でもフレディが亡くなった時、もうクイーンは終わったと思ったのに、まさかこの年になってまたこんな(コンサートに行ける)日が来るとは思いもしなかった、映画が作られて若いファンの方も増えて・・・としみじみ仰った。
いや、本当そうだよね。私はクイーンは既に過去のものとしてハマったので、ライブに行くことなんてそもそも期待もしてなかった。だから今、本物が見られる、ライブを体験できるっていうだけでただもう感謝なのだけど、昔からのファンの方々にとっては、一度失ったと思ったものが奇跡的に戻ってきたという喜びと、でもそれはやっぱり昔のままじゃないという喪失感と・・・複雑なのかもしれない。この方の話しぶりから、なんかそれを妙に実感した。それでも、子どもの頃から好きだったものを、こうしてずっと好きでい続けられるのって本当に素敵なことだと思う。

そうこうしているうちに私の降車駅に着いてしまったので、「今日の終わりにお会いできて嬉しかったです、ではまたどこかで」と言って別れたのだけど・・・
あの方とお友達になりたかったな~!でも今出会ったばかりの人に「ライン交換してください!」とか言う勇気はなかった(そして繋がってどうするんだという話でもある)・・・ご近所さんなので、もしかしたらその辺のスーパーとかですれ違うこともあるかもしれないが、もう会ってもお互い気づかないだろう。まさに今日アンコールでブライアンが着ていたTシャツの言葉、「一期一会」だな。

 

あの女性にまたお会いするチャンスがあるとすれば、もう一度クイーンのライブなんだろうけど、さすがにおじいちゃんたちの年齢的に、来日はもう今回で最後なのではないかと噂されている。でも4年前にもそう言われていたけど結局また来てくれたし、80過ぎてもバリバリでやってるミュージシャンなんていっぱいいる(指揮者とか!)。きっとまた来てくれると信じて、あの素敵な着物の方と奇跡的な再会を果たすのを楽しみにしていよう。