先日の「青天を衝け」で第一国立銀行と小野組の絡みで古河市兵衛さんが登場してましたが、この方のご子息である古河虎之助さんが建てた邸宅が前回の旧古河邸でした。
最近の「青天を衝け」には明治の洋風建築っぽいものがいろいろ出て、私的にはとっても楽しい。三井組ハウス改め第一国立銀行のいかにも怪しげなあの建物、もしやと思って調べたらやはり二代目清水喜助による擬洋風建築の代表作のひとつであると(清水建設のページ)。あの外観はCGなのかなぁ?リアルに再現してくださって、NHKさんありがとうございます!
それはさておき、前回のつづき。
駒込には六義園などもあるけど今日はスルーして、早稲田方面行きのバスにのり、「バラと洋館」2軒目、鳩山会館へ。
◆鳩山会館(大正13年(1924)岡田信一郎)
(バラ、もう少し咲いていたのだけど、うまく写真に収められるポイントが見つけられず・・・)
こちらは鳩山由紀夫元総理のお祖父さん、鳩山一郎元総理が建てた邸宅。まずは玄関入ってすぐの応接室で、館長による紹介ビデオを見る。
建物の説明に入る前の鳩山一族の紹介がけっこう長・・・いや、そんなことを言ってはいけません。建物とともに鳩山家の功績を展示する記念館でもあります。
▲1階の第2応接室とサンルーム
展示してある椅子やソファに自由に座って良いというのはわりと珍しい気がする
▲サンルームに普通に自販機あるし
▲このダイニングテーブルで自販機のジュースを飲んで良いらしい。
座るな触るな写真撮るなというところが多い中で、随分おおらかだな。このレトロなテレビやテーブルクロス、造花や置物なども、瀟洒な洋館の部屋なのにどうにも懐かしい昭和の匂いが漂っていて、ここに普通の生活があったことを想起させます。
そして鳩山会館といえば(さっきからもう出てるけど)小川三知のステンドグラス。
▲階段ホールの五重塔。見事な和洋折衷!
▲家の中も外も、あらゆるところに鳩がいる
▲鳩山和夫・春子像は朝倉文夫作。ここにも鳩が。
この裏側のあまり目立たない池の端にも鳩(像)がいっぱい。
▲しかしこんなところに狸さんがいたりもする(和洋折衷?)
由緒ある立派な建物であり記念館なんだけど、微妙にユルくてウェルカムな雰囲気が素敵な洋館でした。
バラと洋館散歩はここまでだけど、せっかく近くまで来ているので、もう少し歩いておまけにもう一か所。
◆東京カテドラル聖マリア大聖堂(昭和39年(1964)丹下健三)
▲こっちから見るべきか?いやそれにしても空が青い。
内部は撮影不可でしたが、まさに圧倒的な空間。語彙力がなさすぎてあの雰囲気はちょっと説明できません。世界のタンゲもここに眠っているそうです。
パンダさんは今日まわった中でここが一番良かったんだと。えっ、バラと洋館は何だったの。
ということで久しぶりのおでかけを楽しんだ週末でした。
東京にもまだまだ行きたいところがたくさんある。今の平和ができるだけ長く続きますように。