松本旅2022・その3止

松本旅2022・その2のつづき。

昨日ホテルに帰ってきたとき、ロビーの掲示板にSKOの今日のタイムスケジュールが書かれた表が貼ってあるのに気づいた。もしかしてこのホテルに宿泊されてる関係者の方もいたりするのかしら。もしかして大浴場であの方に会っちゃったらどうしよう。朝食の会場にあの方とかあの方とかが現れたら・・・などとちょっと妄想したけど、結局それっぽい方はどなたもお見かけしませんでした。まあ関係者と言っても出演者の方とは限らないよな。


▲今回泊まったお部屋。柚木沙弥郎さんの版画は部屋ごとに違うそう。

 

さて、今日は夕方に予約した帰りの電車の時間まで、ぶらぶら散策しながら松本の観光スポットを回る。まずは私の中で松本と言えばここ、いつか見てみたいと長年あこがれ続けた擬洋風建築、旧開智学校へ。

旧開智学校校舎(明治9年(1876)立石清重 国宝

2019年に国宝指定された近代学校建築・・・なんだけど現在耐震工事のため休館中。
もちろん知ってて来たんだけど、うーん、残念。開館は令和6年を予定しているとか。開館したらまた来ることを誓いつつ、この距離から見られるところだけ舐めるように見る。


▲雲が渦巻き竜が躍る派手な車寄せ


▲唐破風に舞うエンジェルズ

和洋折衷を目指すにしても、意匠のクセが強すぎるのよ(←褒めてます)。
他にもいろいろ面白いところが盛りだくさんな建物なんだけど、ツッコミは次に来た時、ちゃんと中を見学してからにしよう。


▲逆に今しか見られないかもしれない動画のQRコードが貼ってあったりする


▲お隣にある旧司祭館明治22年(1889))

こちらの中が旧開智学校の説明や資料の出張展示場になっていた(お土産売り場もこちらで出店中)。


▲続いて松本城へ。

天守閣にのぼってみたのだけど、階段がめちゃくちゃ急でけっこうしんどい。上に行くほど狭くて上りと下りですれ違うのも大変だし、降りるのも怖いし、なかなかにハードな城だった。裏にすべり止めがついてる足袋ソックスがホテルのアメニティに入ってて、松本城で使ってくださいとのことだったので履いてきたのだけど、これがかなり役に立ったよ。


天守閣から南アルプスを望む(見えないけど)


▲この写真では分かりにくいけど、お堀の水が泳げそうなくらいきれい(とタモさんも言ってた)


松本民芸家具を使った古民家風の内装がいい感じの居酒屋しづかでお昼


▲同じく松本民芸家具が味わえる喫茶店、珈琲まるもにも行ってみたかったけど、月曜定休(涙)。ここも次回来た時のお楽しみだな。

松本には美術館や博物館も面白そうなのがいろいろあるのだけど、ほとんどが月曜休み。まあ月曜に観光しようとするほうが悪いのかもしれんが、ちょっと残念。

ということで午後はほぼぶらぶら歩きメインで。


▲女鳥羽川の流れ。水がほんときれいだな


▲松本は湧き水の街。至る所に井戸や用水路がある


▲暗渠の切れ目を覗いたら小さい魚がいた(ニジマスかも?)


▲そうかと思えば巨大な草間彌生松本市美術館

草間彌生さんは松本市の出身なんですね。直島にもカボチャがあったりするけど、私はこの人の作品は何というか、ちょっと生理的に怖い(つぶつぶ恐怖症ではないはずなんだけど)。


▲うわ~~~(鳥肌)


草間彌生コーラ!?と思ったけど、これは売ってないみたい


あがたの森公園まで歩いてきました


旧松本高等学校本館(大正9年(1920)重要文化財


▲同講堂(大正11年(1922)、重要文化財
ここも次回のお楽しみ(多いな~)。

イオンモールに寄ってみたりしつつ、中心部に戻ってきて中町通りをぶらぶら。


▲松本民芸館の丸山太郎氏が開いた民芸品店、ちきりや工芸店

全国各地の窯の器を中心に、ガラス、布、カゴ、雑貨など、こういうのが好きな者にとってはパラダイスのようなお店。さんざん迷って、自分ち用にちょっとだけお土産を買った。

この通りにはオシャレなクラフトショップや雑貨屋さん、カフェなど、女子の好きなそうなお店がいっぱい並んでいて楽しい。


▲印象的な面構えの薬局もあったり

松本民芸家具のショールームにも(もちろん買えるはずもないが)入ってみた。こういう家具が似合うためには、どういう家に住めばいいんだろうな?

開運堂でお土産を買ったり、喫茶店に入ってお茶をしたりしてたら良い時間になったので、そろそろ駅へ向かう。

あっ、そういえば昨日見られなかった「バイオリンを弾く少女」像を見て行こう。


▲えっ?これ・・・バイオリンを弾・・・いてなくない??


▲弓も持ってないし、弾いてるとしたらピチカートか?いやそれにしても

思ってたんと違う感。うーむ。
でもこれよく見たらタイトル「萌春」だから、そもそもGoogleマップの「バイオリンを弾く少女」てとこが違うんじゃないの。それで文句言っちゃダメだな。

駅ビルで家族へのお土産と駅弁を買って、あずさに乗って帰りました。

 

松本、私の好きなものがいっぱいで楽しい街だったけど、心残りもまだまだいっぱいなので、きっとまた来ます。
松本旅2022、おしまい。

 

松本旅2022・その2

松本旅2022・その1のつづき。

松本民芸館を出た後、また自転車を走らせて、鈴木鎮一記念館へ。
スズキ・メソードの生みの親、鈴木鎮一氏のお住まいだった邸宅を記念館にしてあるそうです。私もパンダさんもスズキ・メソードの教育を受けたことはないんだけど、オケ友の中にはスズキ出身という方がけっこういる。せっかく松本まで来たし(コンサートホールへの道中にあるというのもあり)寄ってみた。


▲住宅街の中の普通の民家。
門のところに看板が出ていたので、辛うじて見つけられた。


▲玄関前の石碑「どの子も育つ、育て方ひとつ」
お邪魔しま~すと玄関を入ると、職員の方が出迎えてくれた。入場無料。他にお客はおらず、貸し切り状態。


▲レッスン室風の広い洋間に古い写真や賞状、勲章などの資料が展示されている
昭和56年の全国大会の写真とか・・・探せばこの中に知人のひとりくらいいそう。


▲奏法(ボウイング)についての書。とにかくすいつきが大事。


鈴木先生のドイツ留学時、アインシュタインが後見人だったそうな(!)
そして別れる際にアインシュタイン先生がくれたという自画像。アインシュタイン先生、絵もお上手(髪の毛モワモワ~なってる)。


鈴木先生愛用のヴァイオリンケース・・・中身は違うのかな?

鈴木先生の足跡や功績についての展示は多いけど、スズキ・メソードがどういうものなのかはぼんやりとしか分からないなと思っていたら、職員の方が、スクリーンでビデオを見せてくれた。見てもそんなには分からなかったけど(汗)とにかく世界のスズキ・メソードは仲間がたくさんいて楽しそうだ。そしてこのビデオを見た後、職員さんとちょっと個人的な話で盛り上がり、いろいろ楽しいお話を聞かせていただいた。


鈴木先生の書斎


▲昭和の香りのする応接間

ガイドブックにもあまり載ってないし、かなりマニアック(失礼)な記念館だけど、音楽好きにとってはなかなか面白いところでした。親切に案内してくださった職員さん、ありがとうございました。

 

さて、ここからもう少し北へ行ったところが今日のコンサート会場のキッセイ文化ホール(長野県松本文化会館)。


▲ちょうど開場時間ごろに着いた。続々と人が集まってくる。

大型の観光バスが停まっていて、入り口の前で旗を持ったお姉さんが「終演後はこちらに集合してくださーい」などと言ってたりする。すごいな、遠方からバスツアーで来たりするコンサート。チャリで来ている人はたぶんあんまりいない(でも自転車置き場はホールのすぐ近くにありましたよ)。

1992年から始まって今年で30周年の「セイジ・オザワ 松本フェスティバル」、2020年と2021年は中止になり(昨年もデュトワさんは来てたけど、オーケストラコンサートだけ無観客収録の配信)、3年ぶりの開催だそうです。

今回のプログラム▼

武満徹:セレモニアル - An Autumn Ode -(笙    宮田 まゆみ)
ドビュッシー管弦楽のための「映像」
ストラヴィンスキー春の祭典

演奏    サイトウ・キネン・オーケストラ
指揮    シャルル・デュトワ

ハルサイ好きのパンダさん、中でも昔デュトワN響で春祭を振った伝説の名演奏がお気に入りだそうで、デュトワが春祭を振るならぜひ観たいということで今回来ることになったのだった。

しかし仕事の関係で本当に来られるかどうか分からなかったため、結局チケットを取ったのが完売直前の公演1か月前になってしまい、1階最後列(A席)しか取れずちょっと残念。でも席についてみると、最後列でもステージまでそんなに遠い感じもせず、音もスパーンとよく飛んできた。これはホールがいいのか、それともオケがすごいのか。

1曲目、武満徹のセレモニアルは30年前のオープニング・コンサートのために作られた曲で、笙も当時と同じ宮田まゆみさん。ホールで笙を聴いたのは初めてかも。透き通る不思議な響きに、厳かな気持ちになる。
2曲目、あまりなじみのないドビュッシーの曲、いかにもドビュッシー。1曲目では正直よく分からなかったオケの上手さがよく分かる。サイトウ・キネンって、全国(世界)のオケのトップやソロで活躍している演奏家たちを寄せ集めたオケで、そういう方々がこのときだけ集まって合わせるのって実際どうなんだろう、船頭多くしてなんとやらみたいなことにはならないんだろうか、などと生意気にもちょっと思っていたのだけど、やっぱり上手い人たちが集まって弾いたらすごく上手いという身もフタもない事実を知る。

そして3曲目、春の祭典。もともとそういう曲ではあるが、鬼気迫るという表現がぴったりな演奏。弦、ビッタビタのキレッキレやん!いやそんな弾く!?てくらい本気、そして緊迫のゲネラルパウゼ。すごい。
ていうか1曲目から思っていたことだけど、デュトワが元気すぎる。86歳!?詐欺やろ。この方ってテレビでよく見ていたので見たことある気になっていたが、実は生で見るのはこれが初めて。だけど私たちが知っているマエストロのまんまだった。美しくカッコイイ指揮。
春祭に思い入れのあるパンダさんは、ちょっと管がイマイチ・・・とか言っていたが(管のほうは当日急なメンバーチェンジが何人かあったらしい、もちろんそのせいかどうかはわからないけど)それをまとめ上げるデュトワが素晴らしかった、生きてるうちに(←どっちが?)見られて良かったとご満悦でした。


終演後、大喝采が続く中、デュトワ「さすがにもう疲れたわ、はよ帰ろうぜ」とコンマスを促してオケを退場させるも拍手鳴りやまず、全員ステージに再登場。手に持っているのは最終日恒例の県花「りんどう」だそうです。
2日前の公演では、カーテンコールで小澤征爾さんが車いすに乗って登場したそうで、この日もちょっと期待していたのだけど、それはなかった。和やかなムードで健闘を称えあいながら退場する皆さんとともに我々も退場。やっぱりこれって出演者の方々にとっても、年に一度の同窓会のようなお祭りのような雰囲気があるのかしら。OMFのTwitterにパートで撮った楽しそうな集合写真なんかがたくさん上がっていた。


▲パンフレットと「音ざ〇(オザワ)」手ぬぐい、もうこの色しか残ってなかった

爽やかな夕方の街をまたチャリに乗ってホテルへ戻る。帰りはずっと下りだから速い。

 


▲晩は駅前の居酒屋さんで信州ご当地グルメ

 

翌日につづく。

 

松本旅2022・その1

8月最後の日曜日。一泊二日で長野県は松本市へ行ってきました。

表の目的は、関東にいる間に一度は行ってみたいと思っていたセイジ・オザワ 松本フェスティバルサイトウ・キネン・オーケストラのコンサート。裏の目的は、民藝と国宝建築の町、松本の観光です。

 

松本へは、八王子から特急あずさで約2時間。8時ちょうどより30分くらい後のあずさ5号に乗ります。

ちなみに「8時ちょうどのあずさ2号」は今はない。どころか「あずさ2号」自体が存在しないそうです。あずさ5号があるのにあずさ2号がないとはどういうこっちゃ。その辺の経緯は、列車の愛称にまつわる歴史とともに書かれたこの記事が面白かった↓


松本駅着。この旗がずらっと並んでいてフェスムード満載の駅前。

Googleマップによると、駅前のこの辺に「バイオリンを弾く少女」像があると出ているので見に行ってみたら、


▲フルートを(全裸で)吹く少年像だった。あれ??
少女像は道路を挟んだ向かい側だったみたい。今はそっちには行かないので、また今度見よう。ちなみに今気づいたけど、この↑少年像のタイトルは「ふえ」・・・うん、ふえだねぇ。

駅前だけでなくあらゆる通りに青い旗がはためく街中を抜けて、まずは今日の宿へ。今回の裏の目的、民藝を堪能できる松本ホテル花月さん。


▲雰囲気のあるロビーにテンション上がる


▲ここにもOMFの旗が。


▲ホテルに荷物を預かってもらって、併設の喫茶室、八十六温館で昼ごはん。


▲OMFのかわいらしいTシャツ
これが街中のどのお店の店頭にも飾ってあって、カラフルですごく可愛い。本当に街をあげてこのお祭りを応援している感じ。

さて、昼を済ませたらコンサートの始まる15時まで観光。まずは今回是非とも行きたかった松本民芸館へ。本当は明日ゆっくり訪問したかったのだけど、明日は月曜日で休館なので、どうしても今行かなければならないのだった。
これがまたヘンピなところにあるもんだから、バスに乗ろうかタクシーで行こうか等事前にいろいろ考えた結果、雨さえ降ってなければ市内でやってるシェアサイクルを利用するのが一番便利そうだという結論が出ていた。

ということでホテルの最寄りのステーションへ行ってみたら、今使える自転車が1台しかない!がーん。まあそういうこともあるのはわかっていたけど・・・じゃあもうパンダさんだけ走って行くしかないか・・・とか言いながらふと見ると、ホテルの前にどう見てもレンタサイクルっぽい自転車が何台か停めてある。これは、もしかして貸してもらえるんでしょうか!?とホテルに聞いてみたら、名前を書くだけで無料で貸してもらえた。そんな情報ホームページにもどこにも書いてないから、たまたま見つけて聞いてみて良かった。旅にはこういうドラクエ的要素が不可欠である。てことで予定通り自転車で目的地へ。

予習してきたブラタモリ「松本」(2021年9月11日放送)情報によると、松本市は北東(高)から南西(低)へと緩やかに傾斜しているそうで、松本民芸館方面はずーっと緩い登り坂。借りた自転車はもちろん電動じゃない。そんなに暑い日じゃなかったけど、着いたらまあまあ汗だくになってしまった。


柳宗悦民藝運動に感銘を受けた松本出身の丸山太郎氏によって、昭和37年に造られたのが松本民芸館


▲丸山氏の審美眼によって蒐集された日本や世界の様々な民藝が収蔵されております


▲なんかこないだ北海道でもこんなような展示を見たな


▲開催中の「ガラスの美」展。ガラスってどうしてこんなにときめくのかしら


爽やかな風が抜けて、窓から隣のぶどう畑と遠くの山並みが見える。街の中ではなく、あえて(ちょっとヘンピな)この場所を選んで建てたのもわかる気がする。人の手による美しいものでいっぱいの贅沢な空間だった。

 

コンサートまでまだ少し時間があるので、もう一軒行きましょうか。
初日後半へつづく

梅仕事2022

ちょっと時期を過ぎてしまったけど、今年も作ったので備忘録として。

 

今年はわざわざ小田原まで梅干し用の梅を買い求めに行きました。

このへんでは小田原の梅干しは名産品のひとつとして有名なんだけど、そこで作られている「十郎」という品種の梅が、梅干しにするのに最適だという話で。皮が薄くて種が小さく、実も柔らかくて、一度これで梅干しを作ったらもう翌年から他の梅では作れないというほどリピーターが多いとか(ほんまかいな)。しかしこの梅はほぼ小田原市内でのみ消費され、市外にはまず出回らないらしい。

これまで近所のスーパーや八百屋で普通に売ってる和歌山県南高梅でしか梅干しを作ったことのない私は、いっぺんこの梅で作ってみたいと思って、どうにか手に入れる方法を毎年探していたのだけど、JAや農家さんからの通販は5キロ以上とかでないと扱いがないし、たまに少量でネットショップに出ていたりするのは1キロ2000円以上したりしてけっこう勇気がいる。
うーん、5キロはやっぱりちょっとしんどい(在庫過多問題もあるし)・・・ならもう直接買いに行くしかない。ということで今年は6月半ばに片道1時間半かけて小田原へ出かけた。


▲JR小田原駅


▲駅前、梅干しのちん里う本店


▲古い梅干し(最古は天保5年(1834)!)コレクションのある博物館コーナー

せっかく来たのでちょっとお土産も買ってみたり・・・って遊んでいる場合ではない、生の梅を探さなくては。駅から徒歩で行ける範囲内で何件かスーパーなどを回ってみる。


▲途中で喉が渇いたので買った梅ドリンク、うまい

4~5件回ってみたけど、どのスーパーの梅コーナーにも南高梅と一緒に十郎梅が置いてあった。さすが小田原。値段はまちまちだけど1キロ1000円前後で、南高梅とだいたい同じくらいの印象。しかし十郎梅はあまり黄色いものはなく、青梅の状態で売られているものが多い。家で追熟させる前提ということか。もう少し遅い時期だったら出荷時から黄色いのも出回るのかな?


▲駅ビルのJA直売所で1キロ650円のを、スーパーで1080円のをそれぞれ購入

どちらも梅のサイズでは分けられておらず、いろんな大きさのが入っている。1080円のほうはまだ少し青いかなとも思ったけど、良い香りがしていたのでその日のうちに漬けた。650円のほうは全体的に青かったので、ざると新聞紙の上に広げて追熟させる↓



▲3日経つと上が下のようになったのでこちらも漬けた。ちなみにどちらも塩分15%でジップロック漬け。

ところでこの少し前にテレビ神奈川で、自分のとこで梅干し作りまでやっている十郎梅の農家さんを取材している番組をやってたので見ていたら、大量の梅をざぶざぶと水洗いした後、梅が濡れている状態で塩をまぶす(その方が塩が梅によく絡むから)というのをやっていてビックリした。水分が残っているとカビが生えるもとになるから、洗った後の梅はきっちり拭いて乾かす(そして焼酎を絡めて塩をまぶす)というのが定説だと思っていたのだけど、そういうわけでもないのか。いや、でもあれくらい大量に作る場合は上がってくる梅酢の量も半端ないだろうし、そんな少々の水分ごときでカビ生えたりしないのかも。


▲この程度の量の場合はやっぱりちゃんと拭いたほうがいい・・・ような気がする

その後、どちらのジップロックもいい感じに梅酢が上がったので、毎日梅の良い香りに満たされながらフンフ~ン♪としていたら、6月27日早くも関東梅雨明けとかで慌てる。梅雨が明けたら梅を干すというのが例年のスケジュールなのに、今年まだ紫蘇も入れてないやんけ。慌てて紫蘇を買いに行って塩揉みして、追熟させたほうの袋にだけ入れた。いつもは全部紫蘇梅にするのだけど、十郎梅は紫蘇を入れない白梅干しが基本だと聞いたので、半分は白にしてみることに。


▲赤紫蘇はこのへんでは群馬産以外ほぼ見かけない

そして7月、北海道旅行から帰ってきて、いよいよ土用干し。しかしいざ干そうと思うといまいちカラッとした晴天が続かない。まあ別に3日連続で干さないといけないわけじゃないけど、いつまでもザルを広げっぱなしにしたくないので、できれば短期集中で終わらせたい。最近天気予報もあんまりアテにならないし、ヤキモキしながらもなんとか晴れ間を狙って干し始める。

あ、その前に今年は梅布を購入した。


▲その名の通り、梅を干すための布

これを導入すれば、乾いた梅がザルにくっついてひっくり返すときに皮が破れてしまう問題が軽減されるらしい。十郎梅は特に皮が薄くて破れやすいということなので、せめてもの対策。

しかし紫蘇梅にしたほうのジップロックを開けてみると、梅ちゃんたち皆すでにやわやわのふにゃふにゃで、取り出して並べる段階で早くも何個か皮を破いてしまった・・・ショック。十郎梅は丁寧に扱わないといけないとやたら言われているのはこのことか。


▲白いのも全部並べて干す。赤いのの手前のほうが破れちゃったかわいそうな子たち

2時間くらい干して、一度ひっくり返す。ここで梅布の威力が発揮される・・・はずなんだけど、やっぱりくっついているのは梅布にもくっついている。確かに布が柔らかいのでザルよりはがしやすくはあるんだけど、そう思ってはがそうとして、ここでもやっぱり2、3個皮を破いてしまった・・・もう!十郎梅繊細すぎるやろ~!いや、私がガサツなだけです、はい。(その後、あまりにもはがれないものには焼酎をちょっとかけてはがすという方法でなんとかした。)


▲干し始めて約4時間後。

赤いほうはもう干し終わりでいいんじゃないかという柔らかさのものも。あんまり干し過ぎると中身がなくなってしまいそうだし、引き際の見極めはいつも悩ましい。ともかく仕上がったと決めたものから引きあげていき、紫蘇梅のほうは2日目でほとんど全て干しあがった。白いほうは干し初めはまだ固めなのが多かったけど、3日干すとどれもふくふくと柔らかくいい感じに。


▲こんな感じに皮がつまめるのがベストな仕上がり


▲それぞれビンに詰める。
別で干してカラカラになった赤紫蘇も一緒に入れてしまうのが我が家流。


▲約2週間後。どちらも少し嵩が減って全体にしっとり

白梅干しのほうは、柔らかいけど果肉もしっかり残っているし、梅蜜もたっぷり上がってきていて、わたし好みの仕上がり。紫蘇梅のほうはちょっと柔らかすぎるというか、もう少ししっかり肉厚なほうが良かったかな。最初に追熟させすぎたか、やや干し過ぎてしまったかも。まあこれはこれで良しとしよう。


▲白梅干しのほうを試食。うーん、すっぱい♪

十郎梅のポテンシャルを引き出せたかはわからないが、柔らかくて美味しそうな梅干しができて満足。本当の美味しさは、もう少し寝かせてからのお楽しみ。

とにかくこの梅の扱いには丁寧さが必要、イラチはダメよということを学んだ。試される忍耐力。自分の心の修行のために、たぶん来年も小田原まで梅買いに行きます。

 

北海道女子旅2022・その5止

北海道女子旅2022・その4のつづき。

 

【2022年7月17日(日)】

早朝温泉でさっぱりした後、朝食へ行くまでの時間、部屋でゴロゴロしていたら、窓際に座っていたBさんが突然「ひゃああ~!」という奇声をあげたので、まさかGでも出たのかと思って驚いて振り向いたら、


▲窓辺にお客さんが来ていた。

実は窓のところに「カモメが飛来しますが、エサを与えないでください」などと注意書きがしてあるのには気づいていたのだけど、本当に来るのか。


▲カモメと見つめあうBさん

カモメをこんなに間近で見るのは初めてだ。キョロキョロと首をかしげて部屋の中を伺う様子が何ともかわいらしい。けっこう長くそこにいたが、最後は「何もくれないの?ちぇっ」という顔をして飛び去って行った。
外を見ると、何羽かのカモメが飛び交っていて、それぞれにホテルの部屋の窓辺を訪問している様子。たまには朝ごはんをもらえることもあるのかしら。

我々もビュッフェ形式の朝ごはんを頂いた後、ホテルをチェックアウトして、この辺りの自然を巡る観光へ。


昭和18年の火山活動で麦畑だったところが盛り上がってできた昭和新山。約2年かけて今の高さになったそうです。

最終日の今日はお天気がイマイチ、なんだけどそれがかえって怪しい雰囲気を醸し出してるかも。赤い山肌からいまだに湯気が上がっていて、間近で見ると迫力。
帰宅してから、こういうときのために録りためてあるブラタモリ「洞爺湖」(2017年11月放送)を見てみたら、なぜこういうお椀のような形なのか、なぜこの色なのか、など解説されていて面白かった。そして当時その克明な成長記録を作って世界から評価され、今は銅像になって昭和新山を観察しつづけている三松正夫さんについても俄然興味がわいた。もしまた行く機会があったら三松正夫記念館も訪れてみたい。


ロープウェイ有珠山に登ってみる


▲遊歩道を少し歩いて展望台へ。紫陽花がきれいに咲いていた


▲展望台からの眺め。洞爺湖昭和新山が眼下に


▲噴火口側。晴れていればこういう景色が見えるらしいのだけど・・・真っ白


▲でもしばらく待っていたら少し雲が晴れてきた


▲さらに待ったら、火口が見られた!なんか煙出てる!
すぐにまた雲が押し寄せてきて真っ白になってしまった。でも一瞬でも見られて満足。

 

下山して、洞爺湖界隈を後に。空港方面へ向かいながら、まだ少し時間があるので、支笏湖に寄る。


▲山線鉄橋。昭和26年までここに鉄道が走っていたそうです


支笏湖。果てしなく・・・白い。こういうときは「幻想的な風景」と評価するのだ

でも後で思い出したけど、支笏湖はのっぺらぼうがアイヌの砂金の一部を持ち出して逃げた後、舟が転覆して捕まった場所。つまりここも聖地のひとつ(忘れてたけど)。この湖のどこかにのっぺらぼうの乗っていた丸木舟と砂金が沈んでいると思って見るとまた感慨深いものが・・・


▲水がむちゃくちゃ透明できれい。水質日本一だそうです。
このお天気でもカヌーを楽しんでいる人たちがいて、気持ちよさそうだった。

 

さて、名残惜しいけど、そろそろ時間なので空港へ。


▲最後の食事は空港で食べた味噌ラーメン

 

最後まで盛りだくさんの北海道満喫旅でした。
久しぶりの非日常を楽しめたのはもちろん、気の置けない友人たちと直接会って時間を過ごせることの尊さを再確認した旅でもあった。コロナ第7波ギリギリ直前のタイミングでちょっと不安もあったけど、ともかく全員無事に旅を終えられて良かった良かった。

忙しい中いろいろ準備して迎えてくれた上に、全行程ドライバーとして私たちが行きたいところ全部を回ってくれたMさん、本当にどうもありがとう。晴れ女パワーで雨予報をことごとく覆し、聖地巡りで一緒に盛り上がってくれたBさん、本当にどうもありがとう。

次回までにまた行きたいところ考えておこう♪

 

【おまけ】


サッポロクラシックゴールデンカムイ缶

ちょうど第5弾発売前で、現地で買えなかったのを、先日Mさんが送ってくれた(感涙)。こちらも北海道限定のザンギミックスとともに。
これでまだしばらく旅の余韻を楽しませていただきます。

 

北海道女子旅2022・その4

北海道女子旅2022・その3のつづき。

二風谷を後にし、さらに車で約1時間。白老町に2020年7月オープンしたウポポイ (民族共生象徴空間)へ。


▲PRキャラクター「トゥレッポん」トゥレプ(オオウバユリ)の年頃の⼥の⼦。
あ、女の子だったのね、今知ったわ。

博物館の入館に予約が必要だったことを着いてから知る。15時台の整理券は終わっていたので、30分ほど待って入館。駐車場もいっぱいだったし、賑わってるんだな。


国立アイヌ民族博物館
二風谷のアイヌ博物館とまた全然違って、開放的で明るくモダンな雰囲気の展示室。





なんかここは映(ば)える展示品が多いな(私がそういうのばかり撮っているせいかもしれんけど)。展示の仕方も妙にオシャレで、私の思っているアイヌのイメージとちょっと違う感じ。あえてそういうのを狙っていると思われる。でもそれだけではなく、周辺諸国との交流や過酷な歴史、現代のアイヌなどについても触れられていて、その気になれば学びも多い。


▲ロビーから見たポロト湖

博物館以外にも体験学習館やホール、工房など、湖を囲んでいろいろな施設が配置されている。広々として散策にも良さそう。


▲「伝統的コタン」ゾーンへ行ってみる・・・えっ、チセでかくね!?


▲中もやたら広い
聞いたら普通のチセの3倍サイズで作ってあるそうです。儀礼のパフォーマンスなどをやる場所らしいので、大勢のお客さんが入れるようになってるんだと思う、たぶん。でもそう書いておかないと、知らない人はほんとにこんなでかい家なんだと思っちゃわない?


▲普通サイズのチセとプとヘペㇾセッもあったが外から見るだけだった

最後に博物館とエントランス棟のお土産売り場を見て帰る。お土産も充実していたし、今回は寄らなかったけどアイヌの伝統料理(オハウとか)が食べられるレストランもいくつかあったりして、要するにここはアイヌのテーマパークなんだなという印象。ちょっと商業的匂いが鼻につくという人もいるかもしれない・・・でも私はこういうのもアリだと思う、楽しかったし。

 

一日たっぷりアイヌを満喫して、日も落ちかける海岸沿いをさらに車で1時間、今日の宿の洞爺湖温泉へ。


▲宿の部屋からの眺め、絶景

旅館の美味しい晩ごはんを頂き、夜はこの時期毎日開催されている湖上花火大会をお部屋から鑑賞。こんな間近で見る花火は何年ぶりかしら。湖面に反射する光も美しくて感動。しかし花火の美しさというのは写真には写らないものなので(←単にうまく撮れなかっただけ)読者の皆さんの想像力にお任せいたします。

 

最終日につづく。

 

北海道女子旅2022・その3

北海道女子旅2022・その2のつづき。

 

【2022年7月16日(土)】


▲Mさんが用意してくれた朝食
こんなオシャレで健康的な朝ごはん、うちで出たことなくてふるえる。

2日目はMさんに車を出してもらって(昨日も出してもらったけど)遠出。
これまた聖地巡りの続きのような、アイヌ博物館をハシゴします。

 

まずは札幌から車で約1時間50分、平取町立アイヌ文化博物館へ。
二風谷コタンの中にあり、この地方のアイヌ文化を学べる博物館。


▲博物館棟の周辺にチセ(家)が並び、コタン(集落)が再現されている


▲かわいい自販機もあったり


▲展示スペースはそれほど広くないが、ぎゅっと凝縮してたくさんの民具が展示されている


▲アットゥシ(厚司)織機 いわゆる腰機、なんだけど経糸めっちゃ長いな


▲イクパスイ(神様にお酒を捧げる道具)
こんなにいろいろあるものなのね。かなり凝った装飾のものも。


イオマンテ(熊送りの儀式)に使う道具たち 盛大さが伝わってくるような展示


▲チㇷ゚(丸木舟)に乗って嬉しそうなふたり


▲チセ(家) 中に入れるものもあった


▲プ(高床式倉庫)とヘペㇾセッ(子熊のおり)

ゴールデンカムイの中で見たものの実物が目の前に次々現れるので、いちいち反応してしまう。アイヌ語の音声や映像などの視聴覚資料も興味深い。この土地に本当にこういう暮らしがあったのね。

 

続いて、お隣にある姉妹館、萱野茂二風谷アイヌ資料館へ。
アイヌに生まれて、アイヌ民具や民話の収集に尽力したアイヌ研究者、萱野茂さんのコレクションが展示されている。


▲1972年開館当初の匂いの残る懐かしい(?)雰囲気。しかし資料の種類と点数がすごい

萱野氏の収集した資料1121点は国の重要有形民俗文化財の指定を受けているそうで、もともとこちらに収蔵されていて、こちらが手狭になったので、先ほどの平取町アイヌ文化博物館(1992年開館)に寄贈された民具もたくさんあるそうです。


▲ニャアと鳴く声が聴こえたので見に行ってみるとお客さんが

しょっちゅう来て勝手に上がり込んでくるニャンコなんだとか(笑)

 

やっぱり1日分の日記が1回で終わらない、何故だ。
次回につづく。