QUEEN+ADAM LAMBERT「The Rhapsody Tour」@東京ドーム

【2024年2月14日(水)】

先週のことですが、QUEENADAM LAMBERTのライブを観に、東京ドームへ行ってきました。クイーンを観るのは2016年の武道館、2020年のナゴヤドームに続いて3回目。前回、もうこれが最後の来日かもしれないと言われていたけど、また来てもらえて本当に嬉しい。

前回の日記はこちら→名古屋旅・その1 The Rhapsody Tour 前編

 

前回は映画が流行った直後の来日でチケットが全然当たらず(泣)かろうじて名古屋のS席が当たったのだけど、やはりS席はちょっと遠くて残念だったので、今回は絶対SS席!(GOLD席はビビッて買えず)と思って申し込んだら初回であっさり当たった。

今回は4か所5公演のドームツアーだったのだが、コロナ禍を経てさすがに映画の熱も冷め、なんぼクイーンでもちょっとチケット供給過多だったのでは・・・(もちろんクイーンじゃなくて日本のプロモーターに言うてます)東京は最終的に2日ともほぼ完売だったけど、大阪と名古屋は年末の紅白の時点までS席以上が残っていたし、札幌に至っては最後GLAYと抱き合わせで売り始めてびっくりしたわ。

まあともかく今回は希望のSS席が取れたので、日本ツアー最終日の2月14日、パンダさんには2日目のカレーとイオンで買ってきたちいかわ(パンダさんの推しは栗まんじゅう先輩らしいです)のチョコを残し、一人いそいそと東京ドームへ向かいましたよ。


▲開演1時間と少し前、黒山の人だかりのドーム前


▲物販の列もすごい

前回と前々回は昼から物販に並んだりしたが、今回はもう最初から諦め。家からここまで来るのにもまあまあの時間と労力を要するので、残りの体力をライブに全振りする。


▲入場して自分の席へ。人生初アリーナ席!なんだけど、めっちゃステージ横(涙)
いや、チケット発券したときから分かってはいたんだが


▲B-2ブロック、まさにこの看板の真裏の席。
ステージ正面のA-15~C-7はGOLD席、それ以外がSS席なんだけど・・・確かに前回と比べてステージにはだいぶ近いが、よりにも寄ってえらい端っこ。やっぱりどうせなら正面か、せめてもう少し内側だったら良かったなー・・・

 

などとぐちぐち思っていたのだけど、しかし始まってしまえば、そんな不満はどっかへ行ってしまった。横からとは言え、ちゃんと肉眼で出演者たちを確認できる!そしてやっぱり音が全然違う!前回は一幕隔てたところで鳴っているような印象があったけど、今回は直に腹に響いてくるクリアな大音量で大迫力。そして周りの人たちもみんな遠慮なく盛り上がっていて、やっぱりアリーナ席は違うわ。

言うまでもなくライブは最高だった!と言うか、ますます進化している気がする。アダムが四十を超えて円熟味が増してきたのは分かるけど、おじいちゃんたちは4年前よりさらにおじいちゃんになったはずなのに、演奏は若返ってるような・・・前回、ちょっとテンポ遅いなぁ、まあもうおじいちゃんたちだからしょうがないのかな、と思った何曲かも、今回は違和感ないくらいの速さに戻っていたし、ロジャーなんて自分の若い頃の映像とドラムバトルをやって、まだまだイケるぜアピール(?)をしていた。もちろんブライアンのギターも(文字通り)火を噴いていた。

後の自分のためにセットリストを貼っとこ。


今回、一番おおっ!と思ったのは、「手をとりあって」の後半をアダムが歌ってくれたこと。こんな日本でしかやらない曲、しかも歌いにくい日本語の歌詞のところもちゃんと覚えて、ただこの5日間だけのために・・・まあそれを言うたら「I was Born to Love You」もそうなんだけど、ほんとにありがとうアダム。

ありがとうと言えば、最後のメンバー紹介のとき、アダムが進行の流れをちょっと遮ってまで、ファンが作った旗をわざわざステージに上げて紹介したのは、めちゃくちゃほっこりした。この日来てて良かったと思った。どなたか存じませんが、旗を作ってあそこに貼った人グッジョブ!

 
 
 
 
 
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▲公式インスタでもこの場面が。アリガトゴザイマス!

他にも「Tie Your Mother Down」のアレンジが斬新すぎてびっくりしたとか、アダムの「Is This the World We Created…?」が美しすぎて震えたとか、「A Kind of Magic」がこんな感動的な曲だと思わなかった(アレンジと舞台演出のせい?)とか、いろいろ思ったことはあるのだけど、キリがないのでこのへんで・・・とにかく、今回もあっという間の濃厚な2時間と少しでした。

 

これでライブは終わりなんだけど、この後ちょっとしたおまけの出来事が。

楽しみ尽くして呆然・・・としている場合ではない。前回、前々回はライブ会場から徒歩圏内に宿を取っていたので、なんだか夢心地のまま歩いて帰って来れたが、今回は正気を取り戻して、電車を乗り継いで自宅まで帰らなければならない。ライブで体力使い切った後の満員電車はけっこうツライ。東京の電車ってなんでこんな遅くまでこんなに混んでるの・・・って遊んで帰っている負い目があるので文句も言えないが。

1時間以上かけて帰ってきて、やっと自宅最寄り駅まであと少しの最後の乗り換え駅でホームへの階段を下りていたら、私の少し前を和服の女性が歩いていて、その帯のお太鼓のところに「Queen」のロゴ(エンブレムではなく文字だけの方)が!
思わず駆け寄って「今日クイーン観に行かれてた方ですか!?」と声をかけてしまった。振り向いた方はおそらく60代くらいの小柄な女性。私は私でエンブレムの入ったトートバッグを持っていたので「あっ、あなたも?」となってすぐさま会話に。「まさかここまで帰ってきて(仲間に)会うとは・・・」と仰っていたけど、ほんとそれよ。聞けばうちと一駅違いのところにお住まいだそうで、けっこうなご近所さんだった。
人目を惹くQueen帯は、既成のトートバッグを帯に縫い合わせてご自分で作られたものだそうで、確かに言われてみればバッグの生地だ。帯留めは同じQueenロゴのワッペン。すごい!めっちゃカッコイイ!

電車が来たのでそのままおしゃべりをしながら乗り込んだのだけど、中学生でクイーンファンになって、高校生で武道館コンサートを観に行ったそうで、本当にリアルタイム世代の方だ。「その時代をご存知なのは羨ましいです!」と私が言ったら、「そうねぇ、まあちょっと複雑な気持ちもあるんですけどね・・・」と前置きをして、
「昔のロジャーはほんっっっとにかっこよかったのよ!!!」と(笑)。
「えっ、今でもかっこいいと思いますけど・・・(笑)」と私が言うと、「でも若いときはみんなもっともっとかっこよかったの」と力説された。

今はもうあんなおじいちゃんになっちゃったけどねぇ・・・と嘆きつつ、でもフレディが亡くなった時、もうクイーンは終わったと思ったのに、まさかこの年になってまたこんな(コンサートに行ける)日が来るとは思いもしなかった、映画が作られて若いファンの方も増えて・・・としみじみ仰った。
いや、本当そうだよね。私はクイーンは既に過去のものとしてハマったので、ライブに行くことなんてそもそも期待もしてなかった。だから今、本物が見られる、ライブを体験できるっていうだけでただもう感謝なのだけど、昔からのファンの方々にとっては、一度失ったと思ったものが奇跡的に戻ってきたという喜びと、でもそれはやっぱり昔のままじゃないという喪失感と・・・複雑なのかもしれない。この方の話しぶりから、なんかそれを妙に実感した。それでも、子どもの頃から好きだったものを、こうしてずっと好きでい続けられるのって本当に素敵なことだと思う。

そうこうしているうちに私の降車駅に着いてしまったので、「今日の終わりにお会いできて嬉しかったです、ではまたどこかで」と言って別れたのだけど・・・
あの方とお友達になりたかったな~!でも今出会ったばかりの人に「ライン交換してください!」とか言う勇気はなかった(そして繋がってどうするんだという話でもある)・・・ご近所さんなので、もしかしたらその辺のスーパーとかですれ違うこともあるかもしれないが、もう会ってもお互い気づかないだろう。まさに今日アンコールでブライアンが着ていたTシャツの言葉、「一期一会」だな。

 

あの女性にまたお会いするチャンスがあるとすれば、もう一度クイーンのライブなんだろうけど、さすがにおじいちゃんたちの年齢的に、来日はもう今回で最後なのではないかと噂されている。でも4年前にもそう言われていたけど結局また来てくれたし、80過ぎてもバリバリでやってるミュージシャンなんていっぱいいる(指揮者とか!)。きっとまた来てくれると信じて、あの素敵な着物の方と奇跡的な再会を果たすのを楽しみにしていよう。

 

【完結】十二支の歌

初場所終わって、今年最初の相撲ロス中。
琴ノ若、優勝まであと一歩だったけど惜しかった!でも大関昇進、おめでとう。
今場所は錦木も玉鷲も勝ち越して、私の推し活的にも大満足。みんなありがとう。


▲ある日のNHK大相撲中継。この画面の中に私がいます(笑)

 

さて、相撲を見ていたらすっかり遅くなってしまったのだけど、ギリギリ1月のうちに載せます。今年も作ってました、辰年の歌。

辰、龍って架空の動物なだけに、どういうものかよく分からない。イメージしようとするとどうしても「まんが日本昔ばなし」のあの絵が浮かぶ40代・・・ということで、歌詞は坊や目線で作ってみました。
曲のほうは、ハワイのルアウ(ディナーショー)で観たファイヤーダンスの太鼓のリズムからインスピレーションを得たそうな。

例年「〇〇ドシ」が曲中のどこかに入るようにしてきたのだけど、今回この曲の中に「タツドシ」を入れるのがけっこう難しく、「タン ツー (ドシ)」みたいにリズムで無理矢理できんやろか、などと頑張ってみたらしいが結局うまく入れられなかった。
まあしょうがない・・・と思っていたら、年賀状を受け取ったMさんから「今年はミドシを掛けてきたの?」と。ほんとだ、言われて気づいたけど伴奏にミドシが入ってる。そうそう、そうなの、ミドシに戻るってことで・・・て完全に後付けだけど、そういうことにしよう。

 

というわけで、2013年巳年から始まったこの「十二支の歌」シリーズが、ついに1周回って完結に至りました。こんなアホなことを12年もようやったわ・・・


▲全12曲プレイリスト

12年前、たまたま思いついて「ミ~ド~シ~♪」という歌を作って年賀状にしたところ思いのほか評判が良く、調子に乗って翌年からも作るようになってしまったのであった。一度始めたら最後までやらないと気持ち悪いということで、12年の間に喪中も2回ほどあったのだが、もはや年賀状のためとかでなく作ったのもある・・・そういえば自分が死にかけた年もあったりしたけど、ちゃんと途切れなく最後まで辿り着いたのは、よく考えたらけっこうすごいかもしれない。

こんな自己満年賀状にお付き合い頂いた皆様、どうもありがとうございました。

 

さて、来年からはどうしようかな。「巳年2025」を作るかという話もあったが、それをやり始めると「辰年2036」までやらなければならないことになって怖いのでもうやらない。
というか近年では年賀状を出す数も貰う数も随分減って、今年なんてほんとにちょろっとしか出さなかった。その多くは年賀状以外でもつながっている人たちだし、今年この「十二支の歌」完結のタイミングで「年賀状じまい」をしようかとも思ったのだが、ギリギリまで迷って結局決断できなかった。
他の連絡手段があるとはいえ、お互いの近況を伝え合えるのはやっぱり年賀状だけという人もいるのよね。別になくなっても困らないけど(むしろ助かるけど)、ほんとになくなるとちょっと寂しい、それが年賀状だ・・・
なんか、毎年必ず出し続けないといけないとかじゃなくて、今年は出したいなと思ったらその年だけ出すみたいな、もっと気軽なものにならんかね。

来年どうしようかな・・・まあ、あと11ヶ月くらいかけて考えよう。

お正月2024(振り返り2023)

あけましておめでとうございます。

 

と言うのさえ空々しいような2024年の始まりでしたが・・・私個人は神奈川の自宅でいつも通りのお正月を迎えました。

ここに日記を書くのも随分久しぶりだなと思って見たら、昨年の7月に相撲の話書いて以来更新してなかったのね。
別に書くことがなかったわけではなく、逆にこまごまといろいろあって、ゆっくり書くことをまとめる時間が取れなかった・・・というのもあるけど、この元日のように「よし今日は日記書こう」と思い立った日に限って悲しいニュースが入って来たりして(特に著名人の訃報とか)なんだか気分が削がれるということが多かった、ような気がする・・・いや、別にそれはそれとして好きに書けばいいのだから、やっぱり単なる言い訳だな。

 

今更ですが2023年の個人的できごと10選(順位は適当)。

第10位 作家の妻になる

夏頃からパンダ氏の名前をGoogle検索すると小さく「作家」と表示されるようになった。つまり私は作家の妻になったようだ。

第9位 アヒルヒルネを発見

春頃、(パンダ氏ではなく)某有名作家の某有名時代小説を読んでいたら、突然うちのブログ名が出てきてたまげた↓


ヒルって・・・ロシア艦隊だったのか。
ちなみに対露政策の歴史を勉強するために読んでいたわけではないです、念のため。

第8位 コタツ記事のネタになる

私の路上観察インスタ(現在更新休止中)に「あなたのこの写真を某Webメディアの記事で紹介させてくれないか」と知らない人からDMが届いた。某Webメディアは私も名前を知っていたサイトで別に変なところではなかったし、指定されている写真も問題のあるものではなかったので、「いいですよ」と返事したら、その人が書いたらしい記事が某Webメディアに掲載された。
が、それが言っちゃ悪いがものすごくしょうもない記事で、「私のインスタもっと面白い写真いっぱいあるだろ!どうせならもうちょっと面白いの選んで書けよ!」と内心プンスカしてしまった。でもまあこれもひとつの記念みたいなものかなと思っていたら、その後同じ人から、「今後こんな感じで継続的にあなたの写真を使わせてほしい」とDMが来た。「もちろん使う写真はその都度確認させてもらう、週1~2回くらいのペースで…」と。
写真を使われるのは構わなかったのだけど、別にインスタで一旗あげたいわけじゃないし、私が頑張って(?)コツコツ集めた写真をタダで、ていうかむしろそれを毎回確認する労力を支払って、この人を継続的に儲けさせるのが癪だったので、丁重にお断りしました。

第7位 試験勉強をする

夏に2か月ほどパートがない時期があった。どうせ引きこもって電気代を消費するだけの暮らしなら、何か形に残ることをやってみようとガラにもないことを思い立ち、資格試験の勉強をしてみることにした。取っても履歴書に書けるわけでもなく、2か月程度勉強するだけで取れるような簡単な資格だけど、試験勉強というのを久しぶりにやったし、世間知らずの私には内容もそれなりに面白く、試験当日の緊張感とかも何年ぶり?て感じでちょっと楽しかった。終わったら勉強したことほぼ忘れたけど。

第6位 コンサート参戦

と言ってもクラシックではなく、スピッツのライブ。コロナ前のは申し込みしまくっても全滅だったのだけど、今回は運よくチケットが当たった。みなとみらいに9月にできたばかりのKアリーナ横浜。


ライブはめちゃくちゃ良かったのだけど、終わってからの帰りが最悪。分散退場しているにもかかわらず、会場前から大通りへ出る道がギュウギュウの大混雑で全然流れない。階段もあるし、これはいつ雑踏事故が起こってもおかしくない・・・横浜駅から来るときは12分程度だったのに、帰りは1時間以上かかり、楽しかったライブの印象が「とにかく帰りがしんどい」になってしまった。
その後やはり問題になっているらしくニュースになっていた↓

ホールが良いだけにもったいない。けどこの混雑が解消されるまで、ここはもう行きたくないな。
コンサートと言えば、最近密かにお気に入りのタブ純ことタブレット純さんの凱旋コンサートにも行ってみたりして、こちらも良かった。

第5位 静岡旅行

関西に住む友人と週末旅行で静岡へ。浜松餃子を食べたり、ヤマハのピアノ工場見学に行ったり、ハンバーグを食べたり、ヤマハ本社のミュージアムへ行ったり、鰻を食べたり、浜松の楽器博物館へ行ったり、静岡おでんを食べたり、富士山本宮浅間神社世界遺産センターへ行ったり、富士宮焼きそばを食べたり、三保の松原へ行ったり、静岡茶ソフトを食べたり、楽しかった。静岡は広いだけあっていろんな見所がありますね。そしてご当地グルメ多すぎ。


▲心の目で富士山を見る(@富士山世界遺産センター)

第4位 懐かしい人との再会

大昔に勤めていた会社の同僚と、私が退職して以来19年ぶりくらいに再会したり、近くに住んでいることは認識してたけど、キッカケがなくて会えていなかった大学オケ時代の先輩夫妻とやっと会えたり(いつぶりだか思い出せなかった笑)、久しぶりの再会がいくつかあった。何年ぶりだろうと、会えばすぐ「あの頃」に戻るもので、昔話に花が咲きました。
もちろんそれほど懐かしくもない人や、いつも会ってる人とも飲みに行ったりしていろんな話ができたし、コロナが明けて良かったなぁ。皆さんありがとうございました。

第3位 オケ活リニューアル

昨年の昨年つまり一昨年のことですが、当時入っていたアマオケが、コロナやらなんやらでいろいろあって、なんと解散になりまして。オケって解散することあるんや・・・とその時はマジで目がテンになった。
まあとにかくしばらくどこにも所属していない状態だったので、近場のエントリー制のオケにエントリーして弾いてみたりしていたのだけど、なんか違うなぁとか思っていたら、その元のアマオケの方から、有志で集まって弦楽アンサンブルをやらないかとお声がけ頂き、それに乗ることになった。こうやってアマオケは細分化されてどんどん増えていくのね・・・というその現場を目の当たりにしたのだけど、団の名前決めたり係を決めたり第1回演奏会の詳細を決めたり、創設メンバーでないと経験できないことに関わらせてもらえてちょっと面白い。
その流れで団のホームページ制作をなぜか(やったこともない)私がやってみることにり、いろいろ調べて何とか作ったのだけど、最近はHTMLとかCSSとか大して分かってなくても、まあそれなりのものが無料で簡単に作れたりするんですね。ありがたい世の中だ・・・
ただいま新規メンバー募集中ですので、ご興味のある方は是非お声がけください。

第2位 大相撲にハマる

7月の日記 に書いたとおりです。←この後の九月場所も2回観に行って、結局昨年は7回国技館へ行ってしまいましたよ(そしてもちろん今月も行く)。
ほんとにこの1年、本場所があるとき~⤴⤴⤴ ないとき~⤵⤵⤵(関西ローカルネタすみません)を交互に繰り返す感じで終わった・・・でも学生の頃と違って1年の中の区切りがない大人なので、こういうメリハリがあるのは悪くない気がする。
それにしても年末の錣山親方の逝去はけっこうショックだった。私、5月に国技館で入場チケットもいでもらったんですよ(遠目で見て親方だと分かったので、わざわざそのブースへ行った)。渡してくれる取組表が風で飛ばさそうになるのを「おっと」と押さえたりしているのを、いや~間近で見てもイケオジだわ~などと思いながら拝見したのだけど・・・うぅ。
力士は短命だと言うけど、できればみんな長生きして欲しい。そして今現役で頑張ってる人たちは今年も怪我なく全力を出し切って欲しいです。


▲両国のパン屋さんで売ってたおすもうさんパン、おっぱいついてる笑

第1位 ハワイ旅行

11月の終わりにハワイに行きました。2015年のスペイン以来、実に8年ぶりの海外。5年に1度のパンダさんの日米合同会議@ハワイに、今年は久しぶりに同行させてもらおうということで、前々から楽しみにしていたのだけど・・・まあいろいろあった。
本来は10月にマウイ島で開催される予定だったのが、8月に山火事でラハイナの街が全焼・・・マウイ島にはしばらく来てくれるなとハワイ州からお達しが出て、急遽開催地と日程が変更されることになり、結局11月末にハワイ島でやることに。飛行機の取り直しやらなんやらでいろいろすったもんだがあり、行くまでが本当に大変だった。いや行ってからもいろいろあったが・・・まあ概ね楽しかったんだけど、なんだか全体的に疲れる旅だったような・・・でも良い経験もできたので、気が向いたらまた旅日記書くかも。


▲ハワイ島の夕焼け

そういえばマウイ島の火事のときも、テレビやネットのニュースで流れてくる映像をただ茫然と見ていたな。ちょうどその直前にマウイ島のガイドブックを読んでいて、我々の滞在予定地の近くにラハイナという素敵なオールドタウンがあることを知り、現地を訪れたNHKの番組も録画して見て予習をしていたところだったので、その街が燃える様子を見るのはけっこうショッキングだった。日本のニュースではちょっとしか取り上げられないので、Twitter(現X)で情報を追っていたのだけど、しばらくすると陰謀論の拡散だらけになってきたので追うのをやめた。
世の中の無慈悲を知っても何もできないけど、せめて安全なところにいる者として、精神的には常に健康であるように努めたい。

 

ふぅ、半年分くらい一気に書いたぞ。ここまでついてきてくださった(ヒマな)皆さん、今年もたぶんこんな感じの気まぐれブログになると思いますが、よろしくお願いします。
願わくば、しょうもない話をしょうもないままたくさん書ける1年になりますように。

 

大相撲にハマる

豊昇龍関、大関昇進おめでとうございます。
土俵の上では小憎たらしいんだけど、あの涙と笑顔を見るとやっぱり何だか可愛らしいのよね。これから益々の活躍を期待してます。

てかそんなことより今場所は、以前から応援していた前頭筆頭の錦木が、2日目に金星をあげたのを皮切りに、大関取りを狙う三関脇をばったばったとなぎ倒し、先場所から続く連勝を14まで伸ばす快進撃。その後も終盤まで優勝争いにからみ、惜しくも届きはしなかったが、自己最高位での2桁勝利に初めての三賞受賞という素晴らしい成績・・・もう胸熱。

ありがとう錦木、これまでで一番熱く観戦した15日間だったよ!

と言ってもまだファン歴たったの11ヶ月ですけど。
昨年の今頃は、まさか1年後の自分が大相撲にハマっているなんて想像もしなかった。

 

きっかけは、昨年9月。大相撲観戦が趣味の一つという友人が「今度一緒に国技館へ観に行きませんか」と誘って下さった。
私はテレビでも大相撲を見る習慣はない・・・というか相撲に限らずスポーツ観戦というものにそもそもまったく興味のない我が家なので(オリンピックとかワールドカップとか、世間がそれ一色になったら多少見るくらい)、相撲のことなどさっぱり分からない。でもせっかくのお誘いだし、日本人として一度くらい観に行ってみるのも悪くないよね、ということで「行きます行きます~」と返事をした。


両国国技館

相撲って、確か私が小学校高学年くらいの頃に若貴ブームというのがあって、その頃確かに、夕方学校から帰ると母がNHKの相撲中継を見ていたような気がするのだけど、私は特に興味を持つこともなく。時代も変わって、今はどんな力士がいるのか全然知らない。確か白鵬はもう引退したんよね?(←このレベル)

でも行くからには少しくらい勉強しといたほうがいいよねと思って、たまたまBSでやっていた、秋場所の予習のための特番みたいな番組を見た。その番組に、少し前に引退した元松鳳山関が出ていて、その仲良しの友達としてゲスト出演していたのが錦木関だった。優しそうな笑顔のメガネ男子でお酒が大好き。とにかくなんか良い人っぽい。よし、今回は(他に知らんし)この人を応援することにしよう。


▲親方衆がチケットをもぎってくれる

取組は朝8時半から始まっているので、その日のチケットがあれば何時からでも入れるらしいのだけど、友人と待ち合わせて14時ごろ入場、とりあえず座席(この日は2階イス席の前の方)を確認しに行く。


▲おお、なんかテレビで見たことある景色!

まだ幕下の取組をやっていた。十両土俵入りくらいまで見てから、館内の散策へ。
ホールの周りにぐるっと通路が1周していて、そこに飲食物やお土産物の売店がいろいろ並んでいる。その品揃えも大変充実していて、見て回るだけでも楽しい。親方衆が売り子をしている売店もあって、友人曰く、こうして引退した力士たちに会えるのも国技館の魅力だとか。


賜杯やその他の賞のトロフィーなど


▲歴代の横綱コーナー


▲等身大の力士パネルと写真が撮れるコーナー


▲幕内土俵入りの一員になれるコーナー(↑誰の足なの・・・)


▲大屋根を見上げるテラスに出られる


▲遠藤関にお姫様だっこしてもらえるコーナー(笑)

▲地下の大広間へ。


▲ここで食べられるちゃんこ(1杯500円)

ニラの風味が効いていてとっても美味しい!期間限定で各部屋のちゃんこが提供されることもあるとか。

なるほど、国技館って単に相撲観戦だけじゃなく、いろんなお楽しみがあるテーマパーク的なとこなんだな。15時半ごろ、席へ戻っていよいよ観戦。


▲幕内土俵入り

2階席なので土俵は少し遠いけど、取組が始まったらその迫力は充分伝わってくる。会場全体が見渡せるので、お客さんたちの盛り上がりとか(この時はまだ声出し応援禁止中だったけど)、土俵の外側でそれぞれに行われていることなども見られて面白い。
勝ったら次の人に力水をつけるのだとか、行司さんが横向きに立ってるうちはまだ時間いっぱいじゃないとか、何も知らない私に友人がいろいろ教えてくれて、それもまたいちいち興味深い。


▲あっ、錦木だ!がんばれ~!(←ニワカのくせに)

私が応援したせいか、この日は負けてしまった・・・残念。

そして気づけばもう結びの一番。幕内の取組、たくさんあるんだなーと思っていたけどあっという間だった。最後の弓取り式まで見て、トトトントトンと味わい深い櫓太鼓の生演奏を聴きながら国技館を出た。大相撲観戦、楽しかった!スポーツ観戦としてだけでなく、文化としての大相撲も、恥ずかしながら今まで知らなかったことだらけで面白かったな。連れてきてもらって良かった。

 

で、翌日。そういえば昨日負けてしまった錦木は今日はどうかなと思って、テレビの相撲中継を見る。昨日行って知ってる所になったので、今までより実感を伴って見られる。そして一度見始めると結局最後まで見てしまうもので、どんな力士がいるのかもだんだん分かってきて、場所が終わる頃にはすっかりハマってしまった。

11月の九州場所も15日間テレビでがっつり観戦し、明けて今年1月の初場所も、今なら最初に行ったときよりもっと楽しめる気がする、ということでまた友人に国技館へ連れて行ってもらい、ついでに2月のNHK福祉大相撲も観に行った(高安歌うますぎ!)。

さらに私が相撲の話ばかりするので、実家の母が「私も連れていけ」と言い出し、五月場所は田舎から出て来た母まで連れて行った(そして母もまたハマりつつある)。


▲ひよの山たちがいることもあるよ

ちなみにこの間、錦木は幕内の中ほどの番付を上がったり下がったり。少しずつ分かってきたことには、彼はあまり派手な力士ではない・・・というかはっきり言って地味なほうなんだけど、中卒たたき上げでコツコツ頑張ってきた人で、奇を衒わず常にまっすぐぶつかっていく、腰の重さは随一、そしてとにかく真面目でよく稽古するとのこと。たまたま知ってニワカで応援し始めたけど、実際本当に応援したくなる力士だった。


▲メガネも可愛いし

でももう32歳だし、たぶんピークは過ぎた力士なんだろうな・・・まあ別にそれでもいいから推そう♪と思っていたのだけど、五月場所の後半からメキメキと頭角を現し始め、そして今場所、冒頭の活躍。なんだ、大器晩成型だったのね!(いや、きっと私が相撲にハマるまで待っててくれたに違いない。)来場所は初の三役、これまで以上に応援するよ!

 

ついでに大器晩成型と言えば、私が最初に観に行った日に錦木に勝って、その場所幕内最年長の37歳(当時)で優勝しちまった鉄人、玉鷲もお気に入り。


▲趣味は料理と手芸(プロ級)

2人とも(その他の皆も)怪我のないように、できるだけ長く続けてほしいものです。

ああ、早く9月にならんかな。

 

額装マットと名曲喫茶

前回の日記の最後にちょっと書いた額装マットを作ってみました。

この微妙な色合いの紙は書道用の半紙。
うちの母が昔趣味でやっていたのだけど、もう使わないから道具を処分するというので、その中にあった色付きの半紙を、先日ちらっと実家に帰ったときに貰ってきた。


▲うっすら模様が入っている


▲犬用サイズで作ったけどこれもいけるかな?

しばらくこれで柚木展の余韻を楽しもう。

 

ところでその柚木展の帰り、渋谷まで歩いて名曲喫茶なるものに立ち寄ってみたので、その話もついでに。

名曲喫茶ライオン(注:HP音が出ます)

居酒屋や風俗店が立ち並ぶごちゃごちゃとした渋谷の路地の一角にこんな店があるとは・・・て感じなんだけど、この店の創業は昭和元年。まだ何もないただの田舎だった渋谷が、いろんな時代を経て今のようになるまでの歴史をずっと見てきたお店なんですね。

勇気を出してドアを開けると、大音量の音楽が鳴り響く薄暗い空間が(不思議なことに外にはそれほど音が漏れていない、窓が開いているのに)。若い店員さんが「お二人ですか。会話はできませんけど大丈夫ですか」と確認してくれる。お好きなお席へと言われたけど、見たところ1階の席は埋まっている様子だったので、奥の階段を上って2階に空席を見つけて座る。赤い布張りに白いカバーのかかったレトロな椅子とテーブル。

写真が撮れなかったので伝えにくいのだけど、店内は吹き抜けになっていて、一方の壁に2階の天井まで届くでっかいスピーカーが設置されている。そして座席は全てそのスピーカーに対面する方向に並んでいる。ほとんど2人席で、前の座席との間隔もけっこう狭いので、なんか電車かバスに乗っているような感じ。

座るとこれまた若いアルバイト風の店員さんが、飲み物のメニューと今月のプログラムを置いて行ってくれた↓


▲ちょうど15時からの定時コンサートをやっているところだった(この日は18日)

コーヒーを頼んで、音楽に耳を傾ける。パリパリ音の混じった古い録音のオーケストラがこの空間に合い過ぎている。周りを見回すと(あまりよく見えないのだが)やはりひとりで来ている人が多いようだけど、観光客っぽい外国人のグループもいたり。みんなおしゃべりはせず、静かに音楽を聴いている様子。なんだか不思議な空間。

ちょっと話はそれるが、少し前にNHKで「まんが道」のドラマの再放送をやっていたので見ていたら、トキワ荘の住人の誰かが「ステレオもらってきたぞ~!」つって四畳半の部屋に大きなステレオセットを持ち込んで、住人たちがわ~っと大騒ぎで集まってきて、「何聴こう?」「最初はやっぱり、ベートーベンじゃろ!」とか言ってみんなでステレオの前に座って大音量で運命を聴いていたら、トキワ荘のマドンナ的姉妹がそこへ訪ねてきて、「私たちも一緒に聴いてもよろしいかしら?」「どーぞどーぞ!」ってみんな喜んで四畳半にぎゅうぎゅうになって正座して運命を聴く…とかいう話をやっていて、若者たちがこんなに有難がって嬉しそうにクラシックを聴く時代があったのかということに驚いたのだが、なんかそれを思い出した。

ここではそんなに緊張した雰囲気ではなく、おしゃべりの声こそしないが、注文を取る店員さんの囁き声や、人が歩くときの床の軋み、パソコンのキータッチの音(電源のある席が少しだけあるらしい)なども聞こえるので、すごく静かというわけでもない。みんなリラックスして思い思いの時間を過ごしているようだった。

コンサートタイムが終わると、今流れていた曲を紹介するアナウンスが。このあとはお客さんからのリクエスト曲がかかるはずだけど、どんな曲が来るのかしらと思っていたら、「続いて、ブルックナー交響曲第5番、〇〇(聞き取れず)指揮、ウィーンフィルハーモニー管弦楽団…」とアナウンスがあり曲が流れ始めた。そろそろ帰る時間だったので、冒頭を少しだけ聴いて店を出たが、どういうお客さんのリクエストだったんだろうな。ていうかブル5は全部流すんだろうか、そしたらその次にリクエストをしている人はけっこう長いこと待ってないといかんよな・・・いろいろ疑問は浮かぶ。

とにかくちょっと面白い時間を過ごせました。
近かったらたまに行ってみたいお店だけど、なんせ渋谷だからなー。

帰宅してからなぜかパンダ氏にブルックナー5番を聞かされましたよ。

 

 

柚木沙弥郎展@日本民藝館

日本民藝館で開催中の生誕100年 柚木沙弥郎展に行ってきました。


日本民藝館は2011年以来2度目の訪問。今日はお客さんいっぱい。


▲ちょうど梅がきれいに咲いていた。

2022年に100歳になられた染色家、柚木沙弥郎(ゆのきさみろう)氏。芹沢銈介の流れを汲む型染め作品は以前からいいなぁと思っていたのだけど、昨夏訪れた松本で目にしたホテルの版画やお店ののれん、開運堂のパッケージなども、どれも本当にかわいくて素敵で、すっかりファンになってしまった。

経歴を拝見したら、氏は東京生まれなのだけど、戦後、お父君の実家のあった倉敷の大原美術館に勤務することになり、そこで芹沢銈介の型染カレンダーに出会って感銘をうけ、その道に進むことになったそうな。倉敷とは、なんか勝手に親近感。

 

民藝館の玄関を入るとすぐ、大きな階段とその上に展示されたダイナミックな作品がばーんと目に飛び込んでくる。わくわくを抑えつつ、受付で渡された靴カバーを履き(これはおそらくコロナ対応)好きな展示室から見て回る。特に年代ごととかテーマ別とかでもなく、説明もキャプションのみのシンプルな展示。だけどやっぱりこの建物の雰囲気との調和が、たぶん他の展覧会では味わえないところ。

リズミカルなパターンに、鮮やかで味わい深い色彩、そしてとぼけたような顔の動物や人間のモチーフたち。見ていると自然と笑顔になって元気が出る、この感じが柚木作品の魅力だな。


▲唯一撮影OKだったところ


▲この部屋の展示は世界各地の工芸品とコラボレーション。民藝館らしくて面白い。

お楽しみのミュージアムショップも(主におばちゃんたちで笑)大賑わい。チラシにもなっている犬と対になっていた猫がめちゃ可愛くて、ポストカードを探したけどなかった・・・だいたいこういうのって一番気に入ったやつのはないのだ。仕方がないので犬だけのと、6枚組のセットを購入。


▲実家からもらってきた額縁が合いそうな気がする

でもこのままだと枠が大きすぎるから、(花瓶敷きでありヴィオラであるところの)額装マットが必要だ。100均で自作するかな。



お正月2023

すっかり遅くなってしまいましたが、明けましておめでとうございます。

今年の年末年始はどこへも行かず、自宅でのんびり過ごしておりました。
昨年のお正月は、帰省先で甥っ子たちに風邪をうつされエライ目に遭ったが、今年は何もなく平和な年明けだった。やっぱりお正月は穏やかなのが一番だよ。


▲唯一出かけた地元の八幡様への初詣。華やかな花手水

 

さて、今年の年賀状はこんなんでした。



11月のスペイン出張でフラメンコに魅せられたパンダさん、フラメンコの音階とリズムを意識して作曲したそうです。しかしこだわりが強すぎて(?)なかなか仕上がらず、10年続けてきた干支の歌もとうとうここまでかと思った。もう今年はジョン・ケージのアレのパクリみたいなんにしちゃおうか・・・などと考え始めた頃にやっと完成したけど、今年は基本的に年賀状を頂いた方への返信のみという感じになってしまいました、すみません。

パンダさんとしては、2段目のピアノの下降音型で重力を感じてほしいそうです。私のお気に入りポイントは宇宙へ放たれるグリッサンドです。ぴょぴょぴょん!!

ミドシから始まったこの年賀状も、来年の辰年で完結ですわ。世間での年賀状のあり方も、この10年でだいぶ変わった気がする。パンダさんの本業のほうの忙しさとかも変わってきたのかも・・・最終曲をジョン・ケージにしなくていいように、今年はできれば早めに頑張って頂きたいものです。

 

最近本当に1年があっという間なのだけど、振り返ってみれば、昨年はけっこう人と逢う機会が多く、北海道にも行ったし、2年越しのオケの本番もあったし、友人との何年ぶりかの再会とか、まだここに書いてないけど新しくハマったものとの出逢いもあったりして、そういう意味ではなかなか充実した年だったような気がする。一方で予定外に途切れてしまった繋がりもあったけど、それはまた新しい出逢いのチャンスということで、今年に期待かな。

ともかく今年も健康第一で(←重要!)、月を目指すうさぎほどの飛躍はいらないので、軽いスキップがずっと続くような、楽しい年になるといいなと思います。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。