柚木沙弥郎展@日本民藝館

日本民藝館で開催中の生誕100年 柚木沙弥郎展に行ってきました。


日本民藝館は2011年以来2度目の訪問。今日はお客さんいっぱい。


▲ちょうど梅がきれいに咲いていた。

2022年に100歳になられた染色家、柚木沙弥郎(ゆのきさみろう)氏。芹沢銈介の流れを汲む型染め作品は以前からいいなぁと思っていたのだけど、昨夏訪れた松本で目にしたホテルの版画やお店ののれん、開運堂のパッケージなども、どれも本当にかわいくて素敵で、すっかりファンになってしまった。

経歴を拝見したら、氏は東京生まれなのだけど、戦後、お父君の実家のあった倉敷の大原美術館に勤務することになり、そこで芹沢銈介の型染カレンダーに出会って感銘をうけ、その道に進むことになったそうな。倉敷とは、なんか勝手に親近感。

 

民藝館の玄関を入るとすぐ、大きな階段とその上に展示されたダイナミックな作品がばーんと目に飛び込んでくる。わくわくを抑えつつ、受付で渡された靴カバーを履き(これはおそらくコロナ対応)好きな展示室から見て回る。特に年代ごととかテーマ別とかでもなく、説明もキャプションのみのシンプルな展示。だけどやっぱりこの建物の雰囲気との調和が、たぶん他の展覧会では味わえないところ。

リズミカルなパターンに、鮮やかで味わい深い色彩、そしてとぼけたような顔の動物や人間のモチーフたち。見ていると自然と笑顔になって元気が出る、この感じが柚木作品の魅力だな。


▲唯一撮影OKだったところ


▲この部屋の展示は世界各地の工芸品とコラボレーション。民藝館らしくて面白い。

お楽しみのミュージアムショップも(主におばちゃんたちで笑)大賑わい。チラシにもなっている犬と対になっていた猫がめちゃ可愛くて、ポストカードを探したけどなかった・・・だいたいこういうのって一番気に入ったやつのはないのだ。仕方がないので犬だけのと、6枚組のセットを購入。


▲実家からもらってきた額縁が合いそうな気がする

でもこのままだと枠が大きすぎるから、(花瓶敷きでありヴィオラであるところの)額装マットが必要だ。100均で自作するかな。