松本旅2022・その1

8月最後の日曜日。一泊二日で長野県は松本市へ行ってきました。

表の目的は、関東にいる間に一度は行ってみたいと思っていたセイジ・オザワ 松本フェスティバルサイトウ・キネン・オーケストラのコンサート。裏の目的は、民藝と国宝建築の町、松本の観光です。

 

松本へは、八王子から特急あずさで約2時間。8時ちょうどより30分くらい後のあずさ5号に乗ります。

ちなみに「8時ちょうどのあずさ2号」は今はない。どころか「あずさ2号」自体が存在しないそうです。あずさ5号があるのにあずさ2号がないとはどういうこっちゃ。その辺の経緯は、列車の愛称にまつわる歴史とともに書かれたこの記事が面白かった↓


松本駅着。この旗がずらっと並んでいてフェスムード満載の駅前。

Googleマップによると、駅前のこの辺に「バイオリンを弾く少女」像があると出ているので見に行ってみたら、


▲フルートを(全裸で)吹く少年像だった。あれ??
少女像は道路を挟んだ向かい側だったみたい。今はそっちには行かないので、また今度見よう。ちなみに今気づいたけど、この↑少年像のタイトルは「ふえ」・・・うん、ふえだねぇ。

駅前だけでなくあらゆる通りに青い旗がはためく街中を抜けて、まずは今日の宿へ。今回の裏の目的、民藝を堪能できる松本ホテル花月さん。


▲雰囲気のあるロビーにテンション上がる


▲ここにもOMFの旗が。


▲ホテルに荷物を預かってもらって、併設の喫茶室、八十六温館で昼ごはん。


▲OMFのかわいらしいTシャツ
これが街中のどのお店の店頭にも飾ってあって、カラフルですごく可愛い。本当に街をあげてこのお祭りを応援している感じ。

さて、昼を済ませたらコンサートの始まる15時まで観光。まずは今回是非とも行きたかった松本民芸館へ。本当は明日ゆっくり訪問したかったのだけど、明日は月曜日で休館なので、どうしても今行かなければならないのだった。
これがまたヘンピなところにあるもんだから、バスに乗ろうかタクシーで行こうか等事前にいろいろ考えた結果、雨さえ降ってなければ市内でやってるシェアサイクルを利用するのが一番便利そうだという結論が出ていた。

ということでホテルの最寄りのステーションへ行ってみたら、今使える自転車が1台しかない!がーん。まあそういうこともあるのはわかっていたけど・・・じゃあもうパンダさんだけ走って行くしかないか・・・とか言いながらふと見ると、ホテルの前にどう見てもレンタサイクルっぽい自転車が何台か停めてある。これは、もしかして貸してもらえるんでしょうか!?とホテルに聞いてみたら、名前を書くだけで無料で貸してもらえた。そんな情報ホームページにもどこにも書いてないから、たまたま見つけて聞いてみて良かった。旅にはこういうドラクエ的要素が不可欠である。てことで予定通り自転車で目的地へ。

予習してきたブラタモリ「松本」(2021年9月11日放送)情報によると、松本市は北東(高)から南西(低)へと緩やかに傾斜しているそうで、松本民芸館方面はずーっと緩い登り坂。借りた自転車はもちろん電動じゃない。そんなに暑い日じゃなかったけど、着いたらまあまあ汗だくになってしまった。


柳宗悦民藝運動に感銘を受けた松本出身の丸山太郎氏によって、昭和37年に造られたのが松本民芸館


▲丸山氏の審美眼によって蒐集された日本や世界の様々な民藝が収蔵されております


▲なんかこないだ北海道でもこんなような展示を見たな


▲開催中の「ガラスの美」展。ガラスってどうしてこんなにときめくのかしら


爽やかな風が抜けて、窓から隣のぶどう畑と遠くの山並みが見える。街の中ではなく、あえて(ちょっとヘンピな)この場所を選んで建てたのもわかる気がする。人の手による美しいものでいっぱいの贅沢な空間だった。

 

コンサートまでまだ少し時間があるので、もう一軒行きましょうか。
初日後半へつづく