帯状疱疹体験記・その1

先月末のことになるのですが、帯状疱疹というやつになりまして。

体の中に潜伏していた水疱瘡のウイルスが再活性化して、発疹や神経痛を引き起こすというアレです。わりとメジャーな病気なので、やったことある人とか、知り合いがなったという人もいらっしゃるでしょう。

疲労やストレスがたまったときに発症すると言われているけど、実は「骨髄移植後あるある」のひとつでもあるらしいので、私の場合はたぶんそっちが原因と思われます。

せっかくなったので、ほぼ自分のためにだけ記録しときます。無駄に長くてオチもない上、現時点でまだ罹患中ゆえ全何回シリーズになるのか未定。ですのでお暇な方だけお付き合いお願いします(っていつものことか)。

 

【9月末、某金曜日】 

朝起きたらなんかお腹が痛い。左のウエストのあたり。お腹というかお腹のずっと奥のほう、背中の近く、ていうか背中かも。寝違えて背中の筋を痛めたんかいな?肋間神経痛みたいな感じもあるけど、それにしては背中のほう過ぎる。これまであまり痛くなったことがないような部分なのである。

不快感を抱えたまま仕事に行く。仕事中もやっぱり痛い。やはりお腹というより背中のような気がするので、腎臓かもしれない。でも腎盂炎とかなら熱が出そうなものだけどそういう雰囲気はないし、なんやろな?とりあえず筋肉痛かもしれないことを想定して背中にアン〇ルシンを塗って寝る。

 

【翌土曜日】

一晩寝ても背中の痛みはやはり続いていた。この日たまたま近所の内科医院に予防接種の予約を入れていたので、そこへ行って先生に背中が痛いことを訴えてみる。尿検査をしたら細菌が出た。これのせいかもしれないということで抗生物質を処方してもらい(体調が悪いということで予防接種は延期)、家に帰って夕方まで寝る。

背中はやっぱり痛い。そしてなんかお腹の皮膚がピリピリする感じもあるのよね・・・と思いながらお腹をさすっていたら、ヘソの左横あたりになんかザラザラしたものが触れた。跳ね起きてよーく見ると、水疱状のブツブツが集まったような赤い発疹・・・こ、これは、帯状疱疹だ!

なぜすぐにピンと来たかというと、実は予言があったのだ。7月末で移植後2年を経過し、薬の服用がすべて終わることになったのだが、最後まで飲んでいたアシクロビルという薬をやめるとき、先生が「やめたとたんに帯状疱疹が出たりすることもあるから、この薬はなかなかやめ時が難しいんだけど・・・でもまあ2年経ったし、この辺でやめてみましょう」と仰っていたのであった。薬やめてから約2か月。絶対これやろ。

もうひとつには、私、実は中学生のころに一度帯状疱疹をやったことがあったのよね。軽いものだったのであまりよく覚えてはいないのだけど、それでも今回のはなんか見覚えのある感じの発疹だった(ちなみに帯状疱疹は一度やったら免疫ができるので2回かかることはほとんどないと言うけど、私の場合は血を入れ替えたときにそんな免疫はどっか行ったのだ)。

帯状疱疹は発疹が出てから72時間以内に抗ウイルス薬を飲まないといけない。午前中に病院に行ったときには皮疹はなかったから、この数時間のうちに出たものと思われる。もう一度病院へ!と思ったがもう18時を過ぎていて終わっていた。しかも明日は日曜日。月曜まで待たないといけないかと思ったが、ネットで調べたら、日曜やっている何ともありがたい皮膚科が近所にあった!ので、明日そこへ行くことに。以前処方されて飲み忘れたアシクロビルが家に2錠だけあったので、規定量には全然満たないけどとりあえず気休めに飲んでみた。

 

【翌日曜日(発疹から2日目)】

朝イチで皮膚科へ行く。めちゃめちゃ混んでいた。そりゃ日曜に開いてるとこなんて他にないもんね。2時間ほど待って診てもらう。やはり帯状疱疹とのことで、抗ウイルス薬の飲み薬と非ステロイド系の塗り薬、痛み止めにカロナールを処方してもらった。

この時点で皮疹はヘソの左横に縦1.5㎝、横3㎝くらいの赤いぷつぷつの集合体が2か所だけ。先生には「この程度なら良かった。私たちがよく見るのはもっとうわ~っと背中のほうまで広がったやつがほとんどだから」と言われた。この感じなら軽く済みそうかな、とこのときは思っていたのだが。

お腹の皮膚のピリピリチクチクする痛みと、背中から腰のあたりの筋肉痛のような痛みがあったのだが、カロナールを飲んだら多少和らいだ。やれやれ。


▲皮膚科でもらったガイドブック。

一般的に帯状疱疹は50~70歳代の発症が多い。ということでたぶんこの白髪まじりのおじさんがガイド役。でもそれより若くてもなるときはなるんじゃい。

 

次回へつづく。