【2019年9月18日(水)】
山形旅行・その3 鶴岡市内観光(後編)のつづき。
パンダさんの出張はまだ続くのだけど、私は今日が最終日。またしてもお天気は今一つ・・・しかし今日こそ、山形市にある擬洋風建築の傑作を見に行きます。
▲公園の木々の小道を進むと見えてくる派手なオレンジ色
うーん・・・素敵すぎる!どうですかこのインパクト。どういう構造なんだか、何階建てなのかもパッと見よく分からない。そしてこのオレンジ色。こんな建物、他で見たことない。これが病院だっちゅうんだから余計に面白い。
▲横から見たところ。さらに謎が深まる。
▲こうなってるんですねー(下のでっぱりが正面の塔(三層楼))。十角館(十角ちゃうけど)やん!とか思ってしまう。
この不思議な病院を建てたのも三島通庸。横浜にあったイギリス海軍病院を参考にドーナツ型を取り入れたらしいけど、それにこんな印象的な三層楼を付けたのは三島オリジナル。とにかく目立つシンボリックな建物で、市民をあっと言わせたかったんだろうな。
▲建物内部へは裏側から入ります。ステンドグラスが可愛らしい。
▲中庭を挟んで裏側から見た三層楼
▲回廊を巡る
▲内部は医学資料や郷土史の資料館になってます
▲正面玄関の内側
▲狭くて急でけっこう怖い階段で2階に上がります
▲2階は正十六角形の講堂
▲2階から中庭を見下ろす
▲3階へ続く螺旋階段。唐草模様の彫刻がなんとも美しい
危ないので3階と4階へは上がれないようになっていた。でも後で聞いたら、年に何度か公開している日があるそうです。今度はその日を狙って来てねと言われた。はい、いつか必ず。
ちなみにこの建物は移築される前は七日町にあり、そこには今新しい大きな病院があるのだけど、当時の門柱だけがそちらに遺されているというので行ってみた。
▲そこはかとないトマソン感・・・
さて、擬洋風建築の萌えを堪能したのでもう満足なのだけど、まだ帰りの新幹線まで時間があるのでもう少し建築を巡りますよ。
▲カトリック山形教会(大正15年(1926))
▲洗練された和洋折衷感
▲レトロっぽいステンドグラスが可愛い
こちらも幼稚園が併設されているらしく、子どもたちの賑やかな声が聞こえる。ふと視線を感じたので振り返ったら、細く開けた入り口の戸の隙間から小さい目がじーっとこっちを見ていた。私が微笑みかけるとピシャっと戸を閉められたよ。
▲出ようとしたら、入ったときはなかった柵が設けられていた。
さらにもうひとつ教会へ。
▲山形聖ペテロ教会(明治43年(1910)、国指定登録有形文化財)
なんかおもちゃのおうち(シルバニアファミリー?)のような可愛らしさ。入口のところに、見学希望の方は裏の司祭室へ声をかけてくださいと書いてあったのだけど、裏へ回ってみても人の気配がなく・・・勇気が出なかったので内部は見ないで帰ったのだけど、外側の可愛らしさに反して中はかなり落ち着いた厳粛な雰囲気・・・らしい。やっぱり見れば良かったかな。
▲ぶどうベンチ
▲紅花マンホール
うろうろしていたらそろそろ帰る時間になったので、駅ビルで少しお土産を見てから新幹線に乗って帰りました。
素敵な建物をたくさん堪能できた山形旅、楽しかった。でも見たかったけど見られなかった建物も実はまだまだある・・・温泉なども行ってみたいし、また機会を見つけて訪れたいと思います。
というわけで山形旅行、おしまい。
【(私の趣味に偏った)お土産】
▲擬洋風建築トートバッグ(旧鶴岡警察署)&近代建築クリアファイル(文翔館)
▲米織小紋(米沢織)巾着&カットクロス
カットクロスは御殿堰のお店にあったのだけど、売ってるトートバッグと同じサイズの布でお値段はバッグの半分だから、ご自分で作る方ならこちらのほうがお得ですよ~などとお店のお姉さんにそそのかされて(?)買ってしまった・・・このようにして家に増え続けるハギレの在庫・・・(手芸趣味あるある)。
▲笹野一刀彫(米沢市)の置物
ニワトリじゃないよ!尾長鳥だよ。とぼけた顔と職人の技のギャップが素敵。