外は大雪でも桜の写真を貼る

先日、自転車で住宅街を走っていたときのこと。私の少し前を、犬の散歩をしている女性が歩いていた。わんこは白っぽいクリーム色で毛足の長いタイプ、大きさからしてチワワっぽい感じ。どんな子かな~と思って追い抜きざまにわんこの顔をチラッと見たら、にゃんこだった。

えっ、猫に紐つけて散歩しとる・・・!

びっくりして一瞬よろけそうになったけど何とか平静を装って通り過ぎた。チワワにしては妙に胴がなげーなと思ったんよね・・・。
いやまあ、たまにこういう人いるよね。

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ところで私は花粉症を克服したらしい。
造血幹細胞移植によって。
3年前までの春は、目かゆかゆ、ノドいがいが、鼻水ずるずるだったのだけど、移植して退院したその春、そういう症状がまったく出なかった。でもその時はまだ免疫抑制剤を飲んでいたので、たぶんこれのおかげだわと思っていたのだが、その翌年の春、もう免疫抑制剤を飲んでいなかったにもかかわらず症状は出なかった。そしてさらにその翌年の今年も。

これは、花粉症が治ったんじゃない!?やったー♪

移植によってアレルギーは変わったり変わらなかったりするのではっきりしたことは言えないと聞いていたのだけど、昨夏ごろ試しに血液検査で調べてみたら、10年くらい前に調べたときに出ていた花粉、ハウスダスト、ネコなどのアレルギーは全部なくなっていた。すごい。これがほんとの「血液クレンジング」ちゃうか。

まあアレルギー検査は目安のようなものというし、今はなくても急に発症したりもするから過信はできないけど(小さい頃発症して以来ずっと避けてきたソバも検査では出てなかったけど、たぶん今後も一生食べないだろう)血が入れ替わってラッキーなこともあったてことでちょっと嬉しい。

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そういえば今月の初め頃、ツイッターのトレンドに「慢性骨髄性白血病」というのが上がって、誰か有名人がなったのかしらと思ったら、朝ドラの主人公の息子だった。今期の朝ドラの主人公のモデルになった神山清子さんという方は、日本骨髄バンクの設立に尽力された方でもあるという話は聞いていて、でもモデルになったのは陶芸家としての彼女だし、そこまで取り上げられるか不明だったので朝ドラは見ていなかったのだけど、息子の武志が白血病になったというので、そこから急に見始めてみた。ドラマの中でもドナー探しは頑張っていたけど、結局見つからず武志は最終回でナレ死、骨髄バンクの話には至らず終わりましたね。

ちょっと調べてみると史実のほうはもっといろいろあったようで、私としてはそこらへんをこそドラマで見たかったなーなどと思ってしまうのだけど、清子さんの息子さんが亡くなったのが1990年だそうで、その当時はまだ骨髄バンクはなかったのかということに驚いたので調べてみた。

白血病と造血幹細胞移植の歴史】※赤字はさい帯血移植関連
1800年代半ば ドイツの病理学者Virchowが白血病を報告
1957年    Thomasが白血病患者に世界初の骨髄移植を実施
1960年代後半 Thomasが治療法としての骨髄移植を確立
1974年    日本でも骨髄移植開始 イギリスで世界初の骨髄バンク設立
1982年    Nakahataがさい帯血中に造血幹細胞を発見
(→このへん? 朝ドラの武志、白血病と診断される)
1988年    フランスで世界初のさい帯血移植を実施
1991年    日本骨髄バンク(財団法人骨髄移植推進財団)設立
1992年    アメリカで世界初のさい帯血バンク設立
1993年    骨髄バンクによる日本初の非血縁者間骨髄移植を実施
1995年    神奈川さい帯血バンク設立
1997年    さい帯血バンクによる日本初の非血縁者間さい帯血移植を実施

ソースによって年代に若干のずれがあるけど、私調べではざっくりこんな感じ。
うーん、今の体制になったのって意外と最近(と言ってももう20年前だけど)なのね。2017年にさい帯血移植を受けた私は、これらひとつひとつの歴史の積み重ね全てのおかげで今生きていられます、ほんとにどうもありがとう。そして私の移植実績もこの一部になって、将来的にはもっとリスクが少なく成績の良い白血病の治療法が一般的になるかもしれない。

今全世界が翻弄されている感染症についても、いつかは必ず予防法と治療法が確立されて、恐れるに足らぬ病気になるに違いない(などと無理やり時事ネタにつなげてみる)。