名古屋旅・その3 名古屋市内観光(前編)

今となっては、QALのコンサートが1月末でほんとに良かった・・・
あと1週間遅かったら、もしかしたら開催が危ぶまれていたかも。

 

名古屋旅・その2 The Rhapsody Tour 後編のつづき。

【2020年1月31日(金)】

コンサートの翌日は、夕方出張帰りのパンダさんと合流するまで1日フリー。宿に朝ごはんをつけていなかったので、少し歩いてこちらの喫茶店でモーニングを頂く。


▲サラダに卵にデザートまでついて400円、さすが名古屋。
このお店、棚に怪し気な(失礼)置物とか雑然と飾ってあったりして、なんか学生時代の例の合宿所を思い出す不思議ワールドだったのだけど、コーヒーもトーストも美味しかったし、マスターも親切だった。

さて、昨日のコンサートの余韻は一晩寝ても冷めやらぬが、せっかく初めて名古屋に来たのだから、ちょっとは観光しよう。

ということでまずは宿から歩いて行ける距離にあった徳川園へ。
尾張徳川家の屋敷跡地に作られた日本庭園。江戸時代から続く古いお庭なのかと思っていたけど、戦争で被災した後ずっとただの公園だったのを、2005年に日本庭園にリニューアルしたものだそうです。
気持ちの良い晴れの朝だったので、ただ散歩するだけでも良かったのだけど、せっかくなのでボランティアガイドさんに案内してもらった。


▲伊勢湾を模した池を中心とする池泉回遊式庭園(ガイドさんの手が入っちゃった)
とにかく広い敷地内に、日本庭園の様々な風情ある景色を盛りだくさんに配置して造られている。花の少ないこの時期はご案内できるところも多くないのですが、と前置きされたけど、いやいやとんでもない。ただ歩くだけでは見逃してしまう造園の見所をたっぷり案内して頂いて面白かった。


▲続いてお隣の徳川美術館へ。尾張徳川家のお宝満載。
国宝「源氏物語絵巻」を所蔵していることで有名ですが、もちろんいつでも本物を見られるわけではありません(レプリカを拝見しました)。


▲敷地内のカフェ蘇山荘でお昼(天むすと飛騨牛おこわセット)。


▲居心地の良い和風建築の雰囲気。

午後からどこへ行くか特に決めていなかったのだけど、徳川園のボランティアガイドさんとの会話の中で、市政資料館から白壁地区のあたりへ行ってみると良いと言われ(近代建築好きがバレていたかも)ここからの行き方も教えてもらったので、少し歩いてバス停へ。ここらへんのバスは路面電車のように専用道路を走っていて、バス停が道路の真ん中にあるのね。
バスが来たので運転手さんに「市政資料館の方面へ行きますか」と確認したら、市役所前で降りてそこから歩けば良いと言われたので、乗り込んで空いている席に座った。そしてバスの中でツイッターを見ていたら、なんとたった今、ブライアンが名古屋城で目撃されたという情報が!

実はブライアン博士、1週間前に来日して以来、仕事でもプライベートでも精力的に(銀座のセイコーでインタビューに応じ、日本橋高島屋のクイーン展を見学し、渋谷のタワレコと新宿の紀伊国屋で自分の本の宣伝をし、赤坂の豊川稲荷を参拝し、上野でヴィーガン料理を食べ、お台場でチームラボを体験し、伏見の花山展望台を訪問し、梅田スカイビルで絹谷幸二を観て・・・といった具合に)各地を訪れて大勢に目撃され、JKかよ!ってくらいそれを自分でもインスタにアップしまくって、日本を満喫してるなぁ~って感じだったのだけど、あまりに神出鬼没なので、次はどこに!?とファンをざわつかせていたのだ。名古屋へはコンサート前日の晩に入ってからまだどこへも行ってないらしかった。それがまさに今、名古屋城にいると!

名古屋城と言ったら、私がもうすぐ降りようとしているバス停市役所前から歩いてすぐじゃないですか。これが今まったく違うところに自分がいたなら、あーそうかぁで終わったと思うが、まさにもう目と鼻の先。これはもう行くしかないやろ、とうーやんばりに決意し、バスを降りるや否や、名古屋城を目指す。市政資料館とは真逆の方向なので、もしバスの運転手さんが見ていたら、私が盛大に道を間違っていると思ったことだろう。しかし今そんなことはどうでもいいのだ。

もうすぐ生ブライアンに会えるかもしれない!(いや昨日もある意味生で会ったのだけど)てか会ってどうするのか!?握手してもらう!?いやいやこんなキタナイ手を握ってもらうなんてそんな恐れ多い、ちょっと遠目に眺められたらそれで充分、同じ空気を吸えたらはぁはぁ、と駆け足で公園を通り抜け、急いで入場料を払って中心部へ向かう。どこらへんにいるのか全然分からないけど、人だかりが出来ているだろうからもし出会えればすぐ分かるはず、と思って突き進むもそれらしい集団には出会わず。

本丸御殿の方へ入ったほうがいいのか、それとももっと奥なのか、どうしよう?と思って周りを見渡すと、たまたま例のクイーントートバッグを持っている女性を発見したので、「すみません!クイーンファンの方ですよね!?今ブライアンが来てるって聞いたんですけど」と話しかけたら、私が最後まで言い終わらないうちに「そうそう!私、握手してもらったよ~!」とおっしゃる。ええ~!いいなー!「でももう行っちゃったの~」と門の方を指さすので、お礼を言ってそちらへ走る(背後で別の人が同じ女性に同じ質問をしているのが聞こえた)。

門を出てみたが、やはりもう行ってしまった後なのか、それらしき人影は見当たらず。そこにいた守衛さん(おじさん)が「背が高くてね~、特徴的な髪形でしょ、なーんか似てる人いるなぁ~と思ったら本人だったのよ」などとお客さんにしゃべっているのが聞こえたので、「そ、それはクイーンのあの人の話ですか」と詰め寄ったら、「入るときと出るときと2回しゃべって握手してもらった」ってすごく嬉しそう。いいなぁ~役得!「でももう15分ほど前に帰っていったよ」と。ああ~もうそんな前に行っちゃったのか。「車でしたか?」と聞いたら「いや歩きで。そんでその後をゾロゾロ~と人がついて行った」だって。世界的ロックレジェンドがそんな無防備に徒歩で名古屋城に来るもんなの?とびびったが、気さくな博士らしくもある・・・もう15分も前なら走っても追いつかないし、残念だけど諦めるしかないか。あーあ、あともうちょっと早く来られてたらなぁ。

やはり情報を聞いてから駆け付けるのでは遅いんだな、もしかしたら来るかも?と思って狙って来とくくらいでないと。てか私も現れるとしたら名古屋城かなとは思ったのだけど、名古屋城は明日パンダさんと行くかもしれないので今日はやめといたのよね。残念だけどまあ仕方ない。

 
 
 
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What a lovely view. And we went for a quiet walk to see the castle !!!! (See last picture) Bri XX

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 ▲博士のインスタより(9枚目くらいにファンと撮った写真が)

ファンも博士も嬉しそう。よかったねぇ。私は今度こういう機会があったときのために日頃の行いを改めもっと功徳を積みます。

せっかく来たのだからこのまま名古屋城を観光して博士の残り香を嗅いでも良かったけど、このときは残念でそんな気にもなれなかったので、最初の予定通り市政資料館へ向かうことにする。

 

このときの名古屋城の入場料500円がこの旅行で一番アホな使い方をしたお金。
名古屋市内観光(後編)につづく。