山形旅行・その1 山形市内観光

パンダさんの出張にくっついてプチ旅行、山形県へ行ってきました。

山形というところは今まで全く縁がなくて、さくらんぼ?とか漠然としたイメージしかなかったのだけど、ちょっと調べてみたところ、どうやら近代建築の宝庫だというじゃないですか。しかも私の大好きな擬洋風建築の傑作がいくつもあるとか。これはもう機を逃さず行くしかない。

ということで、

【2019年9月16日(月・祝)】

山形へは東京駅から山形新幹線「つばさ」で約2時間半、

正午頃、山形駅に到着。残念ながら初日はがっつり雨です。

とりあえずホテルに荷物を預け、昼ごはん。山形はラーメンが有名らしいということで、適当に近くのラーメン屋さんに入る。

▲うーん、あご出汁最高。生玉ねぎが良いアクセントになっていて美味しい!

さて、腹ごしらえが済んだら早速観光へ。まずは市内循環バスの情報をもらいにバスセンターへ行ってみる。

窓口のにこやかなおばちゃんお姉さんがチラシを出してくれて

「これが路線図なんでしたけども」

って、「〇〇でした」ってほんとに言うんだー!!と感動で声が出そうになったけど平静を装った。そうか、電話のとき以外も言うんだな・・・その後バスに乗ったら、停留所に着いたとき運転手さんが「はいどうぞー、中央郵便局前でしたー」て言うのも聞いた。

早く擬洋風建築を見に行きたい気持ちではあったのだけど、初日はパンダさんもいるのでまずは王道の観光名所、文翔館へ。

大通りのどんつきに堂々たる風格で鎮座していらっしゃいます。

山形県旧県庁舎及び県会議事堂(大正5年(1916) 田原新之助 国指定重要文化財

ちょっと・・・天気が悪すぎてホーンテッドマンション的雰囲気が漂ってますが、本当は上のリンク先みたいな青空にはばたく白鳥のような写真が撮りたかったのよ(泣)

ボランティアガイドさんが中を案内してくれるということなのでお願いする。

私のにわか勉強によると、山形に近代建築が多く作られたのは、明治の新政府から県令として派遣された三島通庸(みちつね)によるところが大きいとのこと。元薩摩藩士の三島氏は、当時東北地方で起こっていた反政府の動きを鎮圧するため大久保利通によって遣わされ、その後、新時代が来たことを(半ば強引に?)民衆にアピールするため、各地に洋風建築の官舎等を建てて近代化を推し進めていったと。

▲正庁(講堂)に飾ってあった「山形市街図」(複製)

わざわざ高橋由一にこんな洋館の建ち並ぶ山形市の絵を描かせたのも三島通庸氏。ちなみにこの人、今やってる大河ドラマ「いだてん」に出てきた三島弥彦のお父上(そういや弥彦の母は薩摩弁しゃべってたな)で、この絵は長らく三島家に飾ってあったそうな。ガイドさんによると、ドラマの三島家のシーンのセットとしてこの絵を貸し出してたとか。

ただ、この絵は明治18年ごろの様子で、まだこの旧県庁舎は建っていない。明治44年の山形大火で街ごと当時の県庁舎が焼けてしまって、その後大正5年に建てられたのが現在のこの建物だそうです。

▲上の絵と同じ通りの現在(逆側から見たところ)

▲寄木細工の床

▲漆喰天井の装飾、めっちゃ細かい!

解体されていたのを5年くらいかけて復元したんだそう。山形の紅花やさくらんぼの装飾が隠れているとか(探してみよう~)。

▲隣接する旧県会議事堂

▲議場ホール。

コンサートや演劇公演などに貸し出されているそうで、このときも何かイベントの準備が行われていた。

ガイドさんの案内で1時間ほどで見て回ったけど、面白くてあっという間だった。これが定食コース、やろうと思えばもっと詳しい説明も聞けるとのことだったので、そっちでも良かったかも。

 

おやつの時間になったので、フルーツパーラーでフルーツパフェを食べる。

▲左:ピオーネ 右:桃

フルーツ王国万歳。アイスと生クリームとフルーツというシンプルなパフェなんだけど、それだけにぎっしりフルーツの美味しさが際立つ。上に乗ってる蔵王ルクアイスがまた美味しい。このピオーネってどっかのおばちゃんがひとつひとつむいてくれたんやろか、とパンダさん。

この後、擬洋風建築を見に行きたかったけど、雨も降ってるしだいぶ良い時間になってしまったので、このあたりのレトロ建築をぷらっと見て回るだけにする。

 

山形市立第一小学校旧校舎(昭和2年(1927)、国指定登録有形文化財

▲吉池医院(大正元年(1912))

▲山形七日町二郵便局(大正14年(1925))

右側に立ってるレトロ郵便ポストの横に立て札が立ってるので見てみると

▲愛おしすぎる!

他にもまだまだ見たい建物があるのだけど、この日はこの辺で終了。

晩は居酒屋さんで。

だだちゃ豆、だし豆腐、芋煮、おみ漬け。美味しいものがいっぱいだ。

 

2日目につづく。