レアTシャツ

近頃は普段の買い物でも、現金、カードのみならず、電子マネーやらQRコード決済やらいろいろな支払い方法が選べるので、レジで「お支払い方法は?」「〇〇で」というやりとりが当たり前のようになっていたりしますが、先日近所のスーパーのレジで、いつものように支払いをしようとスマホを構えていたら、レジのお姉さんに「なにペイでお支払いでしょうか!」と言われた。
なにペイ!なにペイって言い方、ちょっと新しいなと思いつつ、「〇〇ペイで」と言って支払ったのだが、さらに別の日、同じお姉さんに今度は「なにばらいでしょうか!」と言われた。なにばらい!なにばらいとはまた。
ちょうど私の前に並んでいたお客さんが「d払いで」と言っていたのだが、「なにペイでしょうか!」「d払いで」というのはなんかちょっとヘンだということにレジのお姉さんは気づいてしまったのかもしれない。「なにばらいでしょうか!」「〇〇ペイで」というのはそんなにヘンじゃない・・・のか?
新しい時代のレジ打ち師として、彼女もまだ模索の途中なのかもしれない。次に行ったら何て言われるか楽しみです。

 

さて、そんなどうでもいい話をネタにしてしまうくらい何もない毎日を過ごしているアヒルです。おかげさまでパンダさん共々元気にしております。

昨年末、京響がやっていたクラウドファンディングSOU・SOUとのコラボTシャツというのがあったので、京響を応援したいというよりはSOU・SOUのTシャツが欲しいという不純な動機で支援してみたのですが、その返礼品が届きまして。

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▲前面はSOU・SOU定番の数字デザインで、京響創立年の1956を強調してある

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▲背面は楽譜デザイン、手書きっぽい楽譜がかわいいな・・・って、んん!?

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▲ハ音記号おるやん!!!!

 ハ音記号とはト音記号ヘ音記号の仲間の音部記号であるにもかかわらず、小中学校の音楽の授業では習わないし、はてなキーワードリンクもつかないマイナーな記号なのだが、ヴィオラの譜面は基本的にこのハ音記号を用いて書かれており、ハ音記号の楽譜が読めなきゃヴィオラ弾きじゃねーよというくらいヴィオラ弾きにとっては縁の深い記号なのだ。

このTシャツを申し込むときに、背面が楽譜のデザインであることは知っていたのだけど、ホームページの画像が小さくて、ハ音記号が書かれていることには全く気づいていなかった。
この楽譜自体は何なのかよくわからないのだけど、 わざわざここにハ音記号を入れなくてもデザインとしては問題ないはず。この楽譜のデザインした人、なんなん?ヴィオラ弾き?ト音記号グッズはいっぱいあるけど、ハ音記号がTシャツになることなんてまずないからこの機会にこっそり入れてまえ・・・とか、もしかしてそういうことですか?だとしたらそのお気持ち、私がしっかり受け取りましたよ。ありがとうございます!

ということで、狙ったわけではないがなんだかレアなTシャツをゲットしたので、夏になったらオケの練習に着ていこうかな。

実は一昨年の秋にこっちでアマオケに入ったのだけど、春の定期演奏会を前にコロナで活動休止になり、その後昨年9月に練習再開したものの2か月ほどでまた休止、先日緊急事態宣言が解除されて久しぶりに集まったのだけど、東京にマンボウが出たので次回からまた休止・・・という感じで、まだあまり本格的に活動できずに今に至る。予定では9月に演奏会があることになっているのだけど、どうなることやら。夏には練習再開されてるといいなぁ。

ドイツごっこ

2月だというのに春のような暖かさになった先日、
近所を散歩していたら、歩いている私のすぐ横の塀の上にこんなのがいた↓
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けっこう近くまで人間が来ているのに全然動かず、一瞬置物かと思った。
なんか咥えてる(というか絶妙な角度で頭の上に乗っている・・・)。
私が写真を撮っても動じず。
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しばらく見ていたら、クルリと踵を返して(なんか乗っけたまま)スタスタと去っていった。巣作りの途中でしばしぼーっとしていたのかしら。ホロッホホーホー。

 

それはさておき、なかなか外に飲みに行けない状況が続いているので、相変わらず家飲みばっかりしているわけですが、最近の我が家のヒットがこちら↓

ペットボトルで生ビールとな!?しかもエルディンガーヴァイス!
これは試さないわけにいかないでしょう、と昨年末の家庭内忘年会用に購入してみたところ、めっちゃ美味しくて感動したので最近またリピ買い。

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我々は「エアディンガー」だと思っているので(ドイツ語のRは「ア」、「ベルリン」というより「ベアリン」、「グーテンモルゲン」というより「グーテンモアゲン」等)、「エルディンガー」という名前には実は違和感があるけどそういうことを言い始めるとドイツかぶれめんどくさいと言われそうなので言わない(いや小声で言う)。

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▲昔ドイツで買ってきたERDINGERグラスに入れるとめっちゃアガる~♪

さらに今回はせっかくだから料理もそれっぽくこだわってみようということで、こちらのお店のソーセージとパンのセットをお取り寄せしてみた↓

(なんかアレですけど、このブログはアフィリエイトブログではありません念のため。)

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ニュルンベルガーには下にアホほどザワークラウトを敷いてあったりするんだけど、あまり好きでないので代わりにクラウトザラート(コールスロー)、それとブラートカルトッフェルン(ジャーマンポテト)。ブレッツェルは最近出かけた際にたまたま見つけたドイツパン屋さんで購入。

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▲近所のスーパーで売ってたキューネのガーキンス(キュウリのピクルス)

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▲パンダさんがカルディで買ってきたドイツのお菓子(いやさすがにビールにハリボはないやろ)

などなど取り揃えてドイツごっこ
いやもちろん、なんちゃってドイツですけど・・・でもちょっと楽しい。

このニュルンベルガーはなんちゃってじゃなく、昔ドイツで食べた懐かしいあの風味のニュルンベルガーでほんとに美味しかった。これはぜひこのお店の他のソーセージも試してみなければ。

そしてこのビールはやっぱりめっちゃうまーい♪
でも生ビールだからうまいのか、単にエアディンガーヴァイスだからうまいのかまでは判別しきれず。瓶ビールで満足できるなら当然そっちのほうが安上がりだし、日持ちもするのよね。瓶のエアディンガーヴァイスを買って来て飲み比べしてみるというのを次回の課題にしよう・・・

 

はぁ、ドイツ行きたいなぁ。ドイツごっこをしてたらますますドイツに行きたくなってしまった。また行けるようになったら行きたいけど、しかしそれは本当に以前と同じドイツなんだろうか・・・私の知ってるドイツはもうないのかもしれない。いや私の知ってるドイツなんてもう10年以上前なんだから、そもそも同じなわけないんだけど。

 

作品集

実家の母から、「年賀状の整理をしてるんだけど・・・」と写真が送られてきた。

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▲これが今年うちから送った年賀状

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▲そしてこちらが12年前、2009年の丑年に送った年賀状

母曰く「12年前のほうが上手だったんじゃない?」と。
いや、上手下手というより画風の変化じゃないでしょうか・・・
(私の消しハンも12年前はかなりいいかげんだな)

しかしそれで思い出したけど、パンダ画伯の才能はこの12年前の牛の絵を皮切りに開花したのであった。この牛はその年の年賀状として主に親族に送付され、各方面でファンを獲得し、

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▲なんとグッズ化までされた(制作:画伯の叔母)。

それ以来、親族に送る年賀状には毎年画伯の描いた干支の絵を送っているのだけど、そうか、もうひと巡りしたのね・・・確かに年を重ねるごとに微妙に画風が変わってきている気がするけど、それはやはり、常に立ち止まらず新しい境地を求めて邁進する画伯の飽くなき探求心が反映されているのでしょうか。

 

ちなみに画伯の最新作はこちら↓

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▲甥っ子4歳のバースデーカードに描いたうろ覚えトーマス

妹夫婦へのネタのつもりだったのだが、意外にも甥っ子本人に大ウケだったそうで、なぜか「アボー」という名前が付いたらしい(謎)。何がウケるのか分からんもんやわ・・・ともかくまた一人画伯のファンを増やしてしまったようだ。

 

お正月2021

明けましておめでとうございます。

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年末年始は帰省も旅行もせず、自宅で過ごしておりました。

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▲せっかく時間があるので、おせち作り頑張ってみました。
はじめて黒豆を煮たけど、つやつやきれいにできたよ♪

って嘘です。通販で買ったおせちセットを重箱に詰めただけです。
(新年早々嘘をついてしまった・・・)

おせちって私もパンダさんもこれと言って食べたいと思うものがないので、うちはもうおせちはやらない(お正月料理はお雑煮だけ)というのが普通になっていたのだけど、先月たまたまテレビの特集で美味しいおせちが紹介されているのを見て、我々がおせちなんて大して美味しいものではないと思っているのは、もしかして本当に美味しいおせちを食べたことがないせいなのではないかと思い至り、今年はどこにも出かけないしその分ちょっと贅沢をというアレもあって、なかば衝動的に注文してしまった。

いや確かに美味しいおせちは美味しかったです。この大きな黒豆、皮が薄くて柔らかくて甘さも上品で、なるほど黒豆って美味しいものだなと初めて思った(ばあちゃんゴメン)。他のもひとつひとつ美味しくて日本酒が進む進む。おせちって完全に日本酒のアテやね。でもこれを手間ひまかけて自分で作ることを考えると(ていうかこのクオリティは再現不可能だし)うーん、まあそこまででは・・・て感じ。来年以降どうするかはまた家計と相談ですな。

 

さて、12月は師走と言われるだけあって(コロナ禍が始まった春ごろからずっと抽選販売に申し込み続けていたニンテンドースイッチがやっっっと当たって、遅ればせながらあつ森にハマったり、これまで気にはなりつつもスルーしていた鬼退治のアニメがさすがに無視できない流行り様になってきたので、遅ればせながら動画配信で一気見したり(こっちは特にハマりはしなかった)していたせいで)何かと忙しく、年賀状の完成がいつもより遅くなってしまい、元旦にお届けできず申し訳ありませんでした。

丑年の今年はこんな感じでした。

曲のほうは、牛→闘牛→カルメンということでカルメン風。「ウシドシ」を「ンシドシ」で(無理矢理)表現したところがポイントだそうです。対して詩のほうは牧牛のイメージ。「うし」が(無理矢理)入ってるとこがポイントですよ。

どこへ向かっているのか分からない今の世の中ですが、個人的には一歩一歩、自分のペースを崩さずに歩いて行ければと思います。

 

ということで本年もどうぞよろしくお願い致します。

 

追悼・筒美京平さん

他媒体の宣伝が続いて恐縮なんですが・・・パンダさんのYouTubeチャンネルにまた新しい動画が追加されたよ~!

前回の更新が7年ぶりだったのに対して、今回はなんと3か月ぶり。パンダさんのやる気スイッチが入っちゃったんでしょうか。

今回の選曲は、追悼・筒美京平さん。先月ご逝去されて以来、テレビ番組等で特集が組まれたりして、数々の素晴らしいヒットソングを耳にする機会も多く、その偉業に改めて驚嘆するばかりなのですが、パンダさんにはあえてメディアでは取り上げられない隠れた名曲を選んで弾いてもらいました。

このタイトルを聞いてもピンと来ないかもしれないけど、これなら大昔に見たことあるという人もけっこういると思う↓

 80年代にNHKでやってたアニメ「スプーンおばさん」のエンディングテーマ曲です。懐かしい~!!という人はたぶん我々と同じ世代。

このオープニングとエンディングは筒美京平松本隆のゴールデンコンビなんですね。もちろん当時そんなことは知らなかったけど、幼心にこの曲お気に入りだったなー。オープニングも良いけど、やっぱりこの「リンゴの森」は特に名曲だと思う。このおばさんとスプーンが躍ってるアニメがまた、今見てもめちゃくちゃ可愛くないですか?


▲「みんなのうた」バージョンはこちら

今回ついでにYouTubeに上がってるスプーンおばさんのアニメを改めて見てみたんだけど、スプーンおばさんって突然ちっちゃくなっちゃって「あらあらあら、まあ~どうしましょう」とか言うわりに、「とにかく洗濯物を干さなくちゃ」などという感じでまったく動じてないんですよね。いいなぁ。素晴らしい。私もどうせおばさんになるならスプーンおばさんみたいなおばさんになりたいと思う。

て話が逸れてしまったけど、というわけで筒美京平先生の名曲「リンゴの森の子猫たち」をパンダさんによるピアノアレンジでお楽しみ頂けると幸いです。今回の見どころ(聴きどころ)はサビの歌詞1回目の「えだに」と2回目の「だって」を弾き分けているとこらしいです。
いいね、コメント、チャンネル登録お待ちしてます!!(←パンダさんの代弁)

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▲おまけ、撮影風景

インスタにハマる

先日、パート先の職場に尼崎市からのお客さんがあったのですが、頂いた手土産が神戸のお菓子だったんですよ。で、私が同僚の職員さんに、
「尼崎なのに神戸のお菓子って、ちょっとカッコつけてますよね(←失礼)」と言ったら、
「そうですね、私たちが横浜のお土産持っていくようなものですよね(笑)」と言われ、そうそう、まさしくそれそれ~ハハハハハと笑った後で、そうか、ここは神奈川のアマやったんか・・・と気づいた(ガーン)。自ら墓穴を掘ってしまった。

 

ところで最近、昔撮った写真の整理などをしていて、各地の路上で収集した味わい深い写真たちを誰かに見てもらいたくなりまして。またここに載せようかなとも思ったのだけど、この機会にかねてよりちょっとやってみたいと思っていた、路上観察メインのインスタアカウントを開設してみました。

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1か月ちょっとやってみて、今のところまだ飽きずに続いているので、こちらでもお知らせ。こういうのお好きな方はぜひフォローお願いいたします。「アヒルの上観察」だから「アヒ路(アヒミチ)」・・・いやまあ名前はなんでもいいんですが。
今までに集めた写真の中からその日の気分で適当に選んで毎日1枚(以上)ずつ投稿してみてるのだけど、これがけっこう楽しくて今更のようにインスタにハマっている。同じ路上観察クラスタの人たちに見てもらえて、ささやかな承認欲求が満たされるのみならず、自分で自分の投稿履歴を眺めてニヤニヤしたり(←変態)。こういうコレクション的なものとインスタってたぶん相性が良いんだな。

しかしインスタだけでは表現できないこともあるんですよね。例えばこちらの落とし物。

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▲こないだあんぱんまんを指摘された例のスーパーで出会った落ちベビー靴下
あ、可愛いのが落ちてる・・・と思って写真撮ってたら
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▲通りすがりの奥さまによってただちに介入された。

可愛いけど両足とも落とすってどういうことやろな、と思いながらその後ふつうに買い物していたら、向こうから2人乗りのベビーカー(2人横並びになってるやつ)がやってきて、双子ちゃん(たぶん)が乗っているんだけど、そのうち右の子は靴下をはいているのに、左の子は素足をぷらぷらさせている。
で、ベビーカーを押しているお母さんが私とすれ違いざま「も~、〇〇ちゃん、靴下どこ落としてきちゃったの?」などと言うものだから、思わず追いかけて行って「靴下さっき野菜売り場のところに落ちてましたよ!」とお母さんに声をかけてしまった。お母さんびっくりしてちょっと引いてたけど(当たり前や)、あれが落とし主のところへちゃんと帰れそうで良かった。

・・・などというエピソードをインスタには載せられないんですよね。いや載せたらいいんだけど、あっちはもうちょっとクールな感じでやってるので。

あと、まず写真ありきのインスタでは写真がないものについても載せられない。
こないだ、道を歩いていたらシイタケが落ちてたんですよ。シイタケ1個だけ、笠の内側を上にして、軸は取ってあった。あ、シイタケだ、と思ったけど、通勤途中でちょっと急いでいてしかも雨が降っていて、しかも後ろから人が歩いてきていたので、立ち止まって写真を撮ることができなかった。
なぜ道にシイタケが落ちているのだろう。ちょうどラーメン屋の前だったので、毎日毎日ダシをとられて嫌になっちゃったシイタケが店のおじさんと喧嘩して逃げ出してきたところだったんだろうか。はたまた、誰かのお弁当に入っていた煮物のシイタケが、食べられるのが嫌で逃げ出してきた末にあそこで行き倒れていたのだろうか。モヤモヤするので翌日もう一度そこを通ってみたが、もうシイタケの姿はなかった。

・・・などというエピソードも載せられない。いやどうにかして載せたらいいのかもしれないけど。

ということでこちらではインスタで書けなかった補足の話をするために、これからも路上観察ネタを取り上げると思います。ダブルで楽しんで頂ければ嬉しいです。

ってそのうちインスタに飽きて、またこっちだけになってるかもしれないけど。

あんぱんまん

友人が今月東京を離れるということで、久しぶりに都心で会食しました。
せっかくだからGo To Eatでちょっと贅沢にとホテルランチにしたのだけど、席に着くなり「こちらどうぞお使いくださいませ」とテーブルに置かれたこちら↓
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なんだろう?と思ったら、
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▲「マスクケース」でした。
さすがホテルのコロナ対応。もちろん記念に持って帰ってきた♪

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スーパーメロンショートケーキめちゃくちゃ美味しかった!

 

♪♪♪

打って変わって日常の話なんですが。

先日スーパーで買い物していたら、私の横を通りがかったベビーカーに乗った幼児(推定2歳、女児)が突然「あんぱんまん!あんぱんまん!」と言った。ベビーカーを押していたお母さんらしき女性は辺りを見回して、「えー?アンパンマン?どこ?〇〇ちゃん、アンパンマンどこにいる?アンパンマンいないよ?」と言った。
私が幼児のほうを見ると目が合ったので、マスク越しに微笑んだら、幼児もにこにこしていた。お母さんはそんな我々のやりとりに気づいたのか気づかなかったのか、「アンパンマンいないねぇ~」と言いながらベビーカーを押して去っていった。

・・・お嬢ちゃん、よく気づいたね。そうだよ、私がアンパンマンだよ。

なんとなれば、私は今よりもっと若い頃にも、デパートで買い物していたら、小さな子に指をさされて「あんぱんまん!」と言われたことがあるのだ。後ろを振り返ってみたがそこにアンパンマンはいなかった。つまりその子は確かに私を指さして言ったのだった。この一件については気のせいだったかもと長年思っていたのだが、今回のことではっきりした。たぶん私は今まで自分で気づいていなかったけれども、実はアンパンマンだったのだ。

そうとなればこれからはアンパンマンであることを自覚して、みんなの夢をまもるためにいかなかればならない(どこへ?)。

あ、でもちょっと待って、大人は気づかないのに幼児にのみ指摘されるということは、私自身がアンパンマンなのではなく、私にアンパンマンが憑いているのではないだろうか。なんか守護霊的なものとして。小さい子はそういう霊的なものが見えると言うし、私の後ろにいるアンパンマンが見えたのではないだろうか。もしくはあの子は実はスタンド使いで、私のスタンドのアンパンマンに気づいたとか。うーん、そっちのほうがあり得るか?

 

(彼女はアンパンマンに似た顔のまるい人を見ると誰でも「あんぱんまん!」と言うてしまう子で、お母さんが殊更にアンパンマンの不在を強調したのは「こらっ、アンパンマンアンパンマンって言っちゃダメよっっ」てことだったのではないか、という説は排除する。)