コロナ禍の路上観察

数日前、この記事↓を見て、

ハチ公もマスクしてる・・・と思った。

このあたりの街では、

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▲あの人も

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▲この人もマスク。

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▲この子のマスクは可愛いけど小さすぎるような(ヒモが食い込んでるし)

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▲ちゃんとハナまで覆ってあげなくては、と思ったらこうなるよね

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▲そうにゃん(知ってる人は神奈川県民)もマスク(非売品)。

インスタでは狛犬とか銅像とかがマスクしてるのも見かけたし、たぶん今いろんなところでマスク姿の〇〇が出現しているに違いない。コロナ禍の今だけ見られる路上観察、いいなー楽しいなー探しに行きたいなー。でも今、用もないのに街中をうろうろできる状況でもない。

ということで募集します。皆さん、近所でマスク姿の〇〇を見かけたら写真を撮って送ってください。差し障りがなければこのブログで紹介させていただきます。いや、たまたま見つけたらで良いんですよ、周囲と自分の安全を確認した上で、もし手に入ったらぜひお願い致します。

 

ということで気づけば2か月ほどご無沙汰してしまいましたが、元気でやっております。生活にまったく変化がないので、ついつい更新をサボってしまった。何もない日常からどうでもいい話を捻り出して書くのが私の日記の趣旨だったはずなのに。いかんいかん。

そういえば、今月3歳の誕生日を迎えました。造血幹細胞移植を受けた方々は、生着した日を第2の誕生日にする人が多いらしいのだけど、私は生着日が2回あって結局よく分からないので、移植が行われた日を誕生日ということに設定しているのだけど、3年目にして早くも自分で忘れていて、数日過ぎてから「あれ?こないだ誕生日だった?」と気が付いた・・・3歳の私、ごめんよ。

いや、でももはや忘れているくらい日常的には普通に過ごしているということで、結構なことです。先日、3年目の検査をしに病院へ行ってきて(上の写真はほぼその時に集めたもの)まだ結果は出ていないけど、たぶん大きな問題はないと思う。もちろん、まだ3年目、何がきっかけで再発するかわからないし、油断はできないけど。このまま何もない日常に感謝して過ごしていきたいものです。

 

手袋いろいろ・その2

手袋いろいろ

私が路上観察活動の一環でコレクションしている「落とし物」のカテゴリーの中で、冬場によく採集されるのが「片手袋」である。

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▲こんなんとか

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▲こんなんとか

この冬も上記を含めいくつかが私のコレクションに加わってくれたのだけど、そろそろ暖かくなってきて出会える確率も低くなってくる頃だなと思っていたら、近ごろ新たにこんなんたちに出会うようになった。↓

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▲ビニール(もしくはポリエチレン)製。

これはやっぱりアレかね、コロナの関係で吊り革とかドアノブとかに素手で触りたくないと思っている人たちが、春になってニットや革の手袋では暑くなってきたものだから、仕方なくビニールの手袋をして歩いている(そして片方落とす)という現象でよろしいか?
コロナの影響がこんなところにも表れておるのですなーははは。 

さて気づいたら5月になってしまいましたが、私は元気です。
今年度も引き続き、家の近所で事務のパートに出ております。緊急事態宣言後、うちの職場は2班交代制で半分ずつ在宅勤務をすることになったのだが、パートの私はそれ用のパソコンがないため在宅はできないらしく、代わりに2日に1回は本来のオフィスとは別の会議スペースみたいなところに隔離されて仕事している。てことでステイホームな世の中だというのに、私は平日はほぼ毎日仕事に出かけてたりする。
まあ通勤は自転車か徒歩なのであまり問題ないし、このご時世に仕事があるというのは大変ありがたいことだと思うのでそれはまあイイんですけど、パンダさんは4月入ってからほぼ在宅勤務なんですよね。朝パンダさんに見送られて出かけ、帰ってきたらパンダさんが家にいる・・・こんな立場逆転現象が起こる日が来るとは思いも寄らなんだ。でも、こんなに「いってきます」と「ただいま」を言える日々というのも今だけだろう(と思いたい)から、せいぜい楽しむことにしよう。

ステイホームは私の得意技なので、それ自体は全然苦にならないのだけど、日記に書くようなネタがない・・・この機会にコレクションの整理でもしようかしら。

 

外は大雪でも桜の写真を貼る

先日、自転車で住宅街を走っていたときのこと。私の少し前を、犬の散歩をしている女性が歩いていた。わんこは白っぽいクリーム色で毛足の長いタイプ、大きさからしてチワワっぽい感じ。どんな子かな~と思って追い抜きざまにわんこの顔をチラッと見たら、にゃんこだった。

えっ、猫に紐つけて散歩しとる・・・!

びっくりして一瞬よろけそうになったけど何とか平静を装って通り過ぎた。チワワにしては妙に胴がなげーなと思ったんよね・・・。
いやまあ、たまにこういう人いるよね。

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ところで私は花粉症を克服したらしい。
造血幹細胞移植によって。
3年前までの春は、目かゆかゆ、ノドいがいが、鼻水ずるずるだったのだけど、移植して退院したその春、そういう症状がまったく出なかった。でもその時はまだ免疫抑制剤を飲んでいたので、たぶんこれのおかげだわと思っていたのだが、その翌年の春、もう免疫抑制剤を飲んでいなかったにもかかわらず症状は出なかった。そしてさらにその翌年の今年も。

これは、花粉症が治ったんじゃない!?やったー♪

移植によってアレルギーは変わったり変わらなかったりするのではっきりしたことは言えないと聞いていたのだけど、昨夏ごろ試しに血液検査で調べてみたら、10年くらい前に調べたときに出ていた花粉、ハウスダスト、ネコなどのアレルギーは全部なくなっていた。すごい。これがほんとの「血液クレンジング」ちゃうか。

まあアレルギー検査は目安のようなものというし、今はなくても急に発症したりもするから過信はできないけど(小さい頃発症して以来ずっと避けてきたソバも検査では出てなかったけど、たぶん今後も一生食べないだろう)血が入れ替わってラッキーなこともあったてことでちょっと嬉しい。

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そういえば今月の初め頃、ツイッターのトレンドに「慢性骨髄性白血病」というのが上がって、誰か有名人がなったのかしらと思ったら、朝ドラの主人公の息子だった。今期の朝ドラの主人公のモデルになった神山清子さんという方は、日本骨髄バンクの設立に尽力された方でもあるという話は聞いていて、でもモデルになったのは陶芸家としての彼女だし、そこまで取り上げられるか不明だったので朝ドラは見ていなかったのだけど、息子の武志が白血病になったというので、そこから急に見始めてみた。ドラマの中でもドナー探しは頑張っていたけど、結局見つからず武志は最終回でナレ死、骨髄バンクの話には至らず終わりましたね。

ちょっと調べてみると史実のほうはもっといろいろあったようで、私としてはそこらへんをこそドラマで見たかったなーなどと思ってしまうのだけど、清子さんの息子さんが亡くなったのが1990年だそうで、その当時はまだ骨髄バンクはなかったのかということに驚いたので調べてみた。

白血病と造血幹細胞移植の歴史】※赤字はさい帯血移植関連
1800年代半ば ドイツの病理学者Virchowが白血病を報告
1957年    Thomasが白血病患者に世界初の骨髄移植を実施
1960年代後半 Thomasが治療法としての骨髄移植を確立
1974年    日本でも骨髄移植開始 イギリスで世界初の骨髄バンク設立
1982年    Nakahataがさい帯血中に造血幹細胞を発見
(→このへん? 朝ドラの武志、白血病と診断される)
1988年    フランスで世界初のさい帯血移植を実施
1991年    日本骨髄バンク(財団法人骨髄移植推進財団)設立
1992年    アメリカで世界初のさい帯血バンク設立
1993年    骨髄バンクによる日本初の非血縁者間骨髄移植を実施
1995年    神奈川さい帯血バンク設立
1997年    さい帯血バンクによる日本初の非血縁者間さい帯血移植を実施

ソースによって年代に若干のずれがあるけど、私調べではざっくりこんな感じ。
うーん、今の体制になったのって意外と最近(と言ってももう20年前だけど)なのね。2017年にさい帯血移植を受けた私は、これらひとつひとつの歴史の積み重ね全てのおかげで今生きていられます、ほんとにどうもありがとう。そして私の移植実績もこの一部になって、将来的にはもっとリスクが少なく成績の良い白血病の治療法が一般的になるかもしれない。

今全世界が翻弄されている感染症についても、いつかは必ず予防法と治療法が確立されて、恐れるに足らぬ病気になるに違いない(などと無理やり時事ネタにつなげてみる)。

 

神々の黄昏@おうち

昨日は自宅でこのライブ配信を観ていました。

2017年から「ラインの黄金」「ワルキューレ」「ジークフリート」と毎年1作ずつやってきて、今年ようやく完結編の「神々の黄昏」。それがこんな形で上演されることになろうとは、いったい誰が予想したであろうか・・・

我が家も第1作から毎年観に行ってて、今年は関西を離れてしまったけど最後だけ観ないわけにはいかないと11月にチケットを(しかも年々取りにくくなっているので、今年はびわ湖ホールの会員になってまで)取って、ホテルも新幹線も予約して楽しみにしてたのに、コロナのばかーーー!!

でも2月末に政府から要請が出て全国のイベントの中止が続々と決定されていく中、この公演の中止が告知されるまでには2日ほどあったので、主催者側もほんとに苦渋の決断だったに違いない。(だって制作費こんなんとか・・・マジか↓)
制作費1億6千万円のオペラ、無観客で上演 ユーチューブで無料配信「期待に報いたい」|文化・ライフ|地域のニュース|京都新聞

1年後に延期とかじゃなくてやっぱり中止なのかなぁと残念に思っていたら、公演3日前になって無観客上演とライブ配信を行うとのニュースでびっくり。これをやるってことは本当に代替公演の可能性はもうないということで悲しくなったけど、無料で全世界に配信ってすごい。これを観ないわけにはいかない。

というわけで昨日は午前中におやつとか飲み物とか買い込んできて、13時にテレビの前にスタンバイ(うちのテレビはネット接続していないので、パソコンをテレビにつないで音はスピーカーに飛ばすというアナログ(?)対応)。 字幕は出ないということだったので、参考書も手元に用意↓


▲左がパンダさんので私は右(今日要るのは下巻だけです)

(なんか私がすごいワーグナーファンみたいに書いてきたけどそれは主にパンダさんで、私はこのためだけのニワカなので、ストーリーを漫画でお勉強。でもこの漫画はかなり原作のオペラに忠実に書かれていて、オペラ観に行く前に筋だけでも知っておきたいという私のような人にはかなりお勧め。あとがきを読んだら、作者の方は87年の日本最初の「指環」通し上演を観て感激してこれを描かれたそうです。)

ライブ配信は、最初にオケピの沼尻さんがぴょこっと顔を出して挨拶するのが映るのみで、あとはずっと舞台全体を映す固定カメラだけだったけど、無料で配信してもらっていて贅沢は言えまい。いやむしろ我々のいつもの天井席より近くで見られて嬉しい。音はさすがに生で聴く迫力には及ばないけど、充分クリアに伝わってくる(プロンプターの人があんな仕事してるなんて知らなかったよ)。寝そべったりおやつ食べたり参考書をめくったりリアルタイム解説してくれるツイッター見たりしながら自由に鑑賞、これはこれでけっこう楽しい・・・「あっ光った」とか「めっちゃ燃えとる」とかやいのやいの言いながら観られるのもおうちならでは。

これまでの3作の期待を裏切らない美しい舞台演出と完成度の高い音楽に触れてしまうと、これをホールで体験できなかった残念さはひとしお。最後の無音のカーテンコールは切なすぎて泣きそうになった(もちろんテレビの前で拍手を送った)・・・けど、とにかく上演して配信しようと決断してくださった主催者の皆さんには感謝しかない。

“無観客でワーグナー”ネット上演 新型コロナで公演中止 大津・びわ湖ホール - 毎日新聞
↑この記事によると昨日は1万人以上がライブ配信を見ていたとか・・・びわ湖ホールの座席数の約6倍。すごいことだ。

今日(8日)もあるので興味のある方はぜひちょっとでも見てみてください。それがこの不運な作品のせめてもの「救済」になるはず。ついでにそれでオペラやクラシックに興味を持つ人が増えれば、この作品が言わばこの世界のブリュンヒルデに、いやうまいこと言おうとせんでええのよ。

2020年3月8日(日)13:00開演の「神々の黄昏」はこちら↓

DVD出たら買います。

名古屋旅・その3 名古屋市内観光(前編)

今となっては、QALのコンサートが1月末でほんとに良かった・・・
あと1週間遅かったら、もしかしたら開催が危ぶまれていたかも。

 

名古屋旅・その2 The Rhapsody Tour 後編のつづき。

【2020年1月31日(金)】

コンサートの翌日は、夕方出張帰りのパンダさんと合流するまで1日フリー。宿に朝ごはんをつけていなかったので、少し歩いてこちらの喫茶店でモーニングを頂く。


▲サラダに卵にデザートまでついて400円、さすが名古屋。
このお店、棚に怪し気な(失礼)置物とか雑然と飾ってあったりして、なんか学生時代の例の合宿所を思い出す不思議ワールドだったのだけど、コーヒーもトーストも美味しかったし、マスターも親切だった。

さて、昨日のコンサートの余韻は一晩寝ても冷めやらぬが、せっかく初めて名古屋に来たのだから、ちょっとは観光しよう。

ということでまずは宿から歩いて行ける距離にあった徳川園へ。
尾張徳川家の屋敷跡地に作られた日本庭園。江戸時代から続く古いお庭なのかと思っていたけど、戦争で被災した後ずっとただの公園だったのを、2005年に日本庭園にリニューアルしたものだそうです。
気持ちの良い晴れの朝だったので、ただ散歩するだけでも良かったのだけど、せっかくなのでボランティアガイドさんに案内してもらった。


▲伊勢湾を模した池を中心とする池泉回遊式庭園(ガイドさんの手が入っちゃった)
とにかく広い敷地内に、日本庭園の様々な風情ある景色を盛りだくさんに配置して造られている。花の少ないこの時期はご案内できるところも多くないのですが、と前置きされたけど、いやいやとんでもない。ただ歩くだけでは見逃してしまう造園の見所をたっぷり案内して頂いて面白かった。


▲続いてお隣の徳川美術館へ。尾張徳川家のお宝満載。
国宝「源氏物語絵巻」を所蔵していることで有名ですが、もちろんいつでも本物を見られるわけではありません(レプリカを拝見しました)。


▲敷地内のカフェ蘇山荘でお昼(天むすと飛騨牛おこわセット)。


▲居心地の良い和風建築の雰囲気。

午後からどこへ行くか特に決めていなかったのだけど、徳川園のボランティアガイドさんとの会話の中で、市政資料館から白壁地区のあたりへ行ってみると良いと言われ(近代建築好きがバレていたかも)ここからの行き方も教えてもらったので、少し歩いてバス停へ。ここらへんのバスは路面電車のように専用道路を走っていて、バス停が道路の真ん中にあるのね。
バスが来たので運転手さんに「市政資料館の方面へ行きますか」と確認したら、市役所前で降りてそこから歩けば良いと言われたので、乗り込んで空いている席に座った。そしてバスの中でツイッターを見ていたら、なんとたった今、ブライアンが名古屋城で目撃されたという情報が!

実はブライアン博士、1週間前に来日して以来、仕事でもプライベートでも精力的に(銀座のセイコーでインタビューに応じ、日本橋高島屋のクイーン展を見学し、渋谷のタワレコと新宿の紀伊国屋で自分の本の宣伝をし、赤坂の豊川稲荷を参拝し、上野でヴィーガン料理を食べ、お台場でチームラボを体験し、伏見の花山展望台を訪問し、梅田スカイビルで絹谷幸二を観て・・・といった具合に)各地を訪れて大勢に目撃され、JKかよ!ってくらいそれを自分でもインスタにアップしまくって、日本を満喫してるなぁ~って感じだったのだけど、あまりに神出鬼没なので、次はどこに!?とファンをざわつかせていたのだ。名古屋へはコンサート前日の晩に入ってからまだどこへも行ってないらしかった。それがまさに今、名古屋城にいると!

名古屋城と言ったら、私がもうすぐ降りようとしているバス停市役所前から歩いてすぐじゃないですか。これが今まったく違うところに自分がいたなら、あーそうかぁで終わったと思うが、まさにもう目と鼻の先。これはもう行くしかないやろ、とうーやんばりに決意し、バスを降りるや否や、名古屋城を目指す。市政資料館とは真逆の方向なので、もしバスの運転手さんが見ていたら、私が盛大に道を間違っていると思ったことだろう。しかし今そんなことはどうでもいいのだ。

もうすぐ生ブライアンに会えるかもしれない!(いや昨日もある意味生で会ったのだけど)てか会ってどうするのか!?握手してもらう!?いやいやこんなキタナイ手を握ってもらうなんてそんな恐れ多い、ちょっと遠目に眺められたらそれで充分、同じ空気を吸えたらはぁはぁ、と駆け足で公園を通り抜け、急いで入場料を払って中心部へ向かう。どこらへんにいるのか全然分からないけど、人だかりが出来ているだろうからもし出会えればすぐ分かるはず、と思って突き進むもそれらしい集団には出会わず。

本丸御殿の方へ入ったほうがいいのか、それとももっと奥なのか、どうしよう?と思って周りを見渡すと、たまたま例のクイーントートバッグを持っている女性を発見したので、「すみません!クイーンファンの方ですよね!?今ブライアンが来てるって聞いたんですけど」と話しかけたら、私が最後まで言い終わらないうちに「そうそう!私、握手してもらったよ~!」とおっしゃる。ええ~!いいなー!「でももう行っちゃったの~」と門の方を指さすので、お礼を言ってそちらへ走る(背後で別の人が同じ女性に同じ質問をしているのが聞こえた)。

門を出てみたが、やはりもう行ってしまった後なのか、それらしき人影は見当たらず。そこにいた守衛さん(おじさん)が「背が高くてね~、特徴的な髪形でしょ、なーんか似てる人いるなぁ~と思ったら本人だったのよ」などとお客さんにしゃべっているのが聞こえたので、「そ、それはクイーンのあの人の話ですか」と詰め寄ったら、「入るときと出るときと2回しゃべって握手してもらった」ってすごく嬉しそう。いいなぁ~役得!「でももう15分ほど前に帰っていったよ」と。ああ~もうそんな前に行っちゃったのか。「車でしたか?」と聞いたら「いや歩きで。そんでその後をゾロゾロ~と人がついて行った」だって。世界的ロックレジェンドがそんな無防備に徒歩で名古屋城に来るもんなの?とびびったが、気さくな博士らしくもある・・・もう15分も前なら走っても追いつかないし、残念だけど諦めるしかないか。あーあ、あともうちょっと早く来られてたらなぁ。

やはり情報を聞いてから駆け付けるのでは遅いんだな、もしかしたら来るかも?と思って狙って来とくくらいでないと。てか私も現れるとしたら名古屋城かなとは思ったのだけど、名古屋城は明日パンダさんと行くかもしれないので今日はやめといたのよね。残念だけどまあ仕方ない。

 
 
 
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What a lovely view. And we went for a quiet walk to see the castle !!!! (See last picture) Bri XX

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 ▲博士のインスタより(9枚目くらいにファンと撮った写真が)

ファンも博士も嬉しそう。よかったねぇ。私は今度こういう機会があったときのために日頃の行いを改めもっと功徳を積みます。

せっかく来たのだからこのまま名古屋城を観光して博士の残り香を嗅いでも良かったけど、このときは残念でそんな気にもなれなかったので、最初の予定通り市政資料館へ向かうことにする。

 

このときの名古屋城の入場料500円がこの旅行で一番アホな使い方をしたお金。
名古屋市内観光(後編)につづく。

名古屋旅・その2 The Rhapsody Tour 後編

名古屋旅・その1 The Rhapsody Tour 前編のつづき。

18時ごろ会場に入って自分の席へ。
スタンドS席の中では前のほう・・・なんだけど、やっぱり遠いな~。


まあほぼ正面でステージ全体を見るには見やすそうかな。


開演10分前。すごい人だ・・・武道館のときとは全然違うな。
開演時刻近くなって、会場から自然発生的に手拍子が起こる。けどなかなか始まらない。10分ほど過ぎてから会場暗転、オーケストラのコンサートが始まる前のチューニングの音が流れ、「Innuendo」の荘厳なイントロとともに舞台上に設置されていたクラウンが上がっていく。スクリーンにはギリシャ神殿のような円柱と赤い緞帳が。なるほど、”(Bohemian)Rhapsody” Tourだからオペラ座仕立てなのね。

などと理解したのは実は後で冷静になって思い返してからであって、そのときはいよいよ始まる興奮で「わーゴージャスだな~!」くらいしか思っていなかった。そしてその興奮のままめくるめくショーが展開され、どっぷりQueenの世界にひたって夢ごこちのまま、気づいたらもうGod Save the Queenが流れていた・・・てマジでそんな感じだった。楽しかったという高揚感だけは残っている(そして声が枯れている)けど、記憶が断片的にしかない・・・Is this the real life? Is this just fantasy?

ということで興味のある方はプロのレポートをご覧ください。
(わーものすごい手抜き)▲このレビュー、もう全てにおいて同意しかない。

正直なことを言うと、今回は4年前の武道館を見たときほどの衝撃と感動には至らなかった・・・というのは今はもうQueenAdam Lambertのすごさを知ってしまっていたから。やはり初体験のインパクトに勝るものはないと知る。

それに加えて、やっぱりステージがちょっと遠かったのは残念だった。武道館のときも座席のランク的には同じようなものだったのだが、あのときは本当に手を伸ばせば届きそうなところにブライアンがいた(まあそれは気のせいだけど)・・・今回は肉眼ではほぼ米粒。スクリーンも遠くてよく見えない。コンデジで精いっぱい寄ってやっとこんな感じ↓


なのでやはりいまいち没入感に欠けた・・・上で増田氏が書いているように、本来もう少し小さい規模の会場向けのステージだったらしいので、そのせいもあったかもしれない。

あと、今回は当然ながら映画を見てQueenに興味を持ったという人の参加も多かったようで、それは別に全然良いのだけど、初日のさいたま公演で観客があんまり歌えていなかったとかいう話も聞いていて、私の周りもわりとそんな感じだったのでちょっと残念だった。隣のお姉さんは明らかに連れて来られた感じの人で、お仲間からサイリウムを渡されて一応それを振ってはいたけど、あまり歌はよく知らないわという感じだったし、後ろの席には大学生くらいの男女グループが座っていたのだけど、開演前に「最初のクイーンのメンバーはあのもじゃもじゃの人だけなんでしょ?」「えー、ドラムの人もじゃない?」「クイーンって(フレディ以外に)あともう一人いなかったっけ」「その人も死んじゃったの?」「えー、どうだっけ?」などという会話をしていて、「ジョンは生きとるわ!!」と振り返ってツッコミ入れたくなったのだけど、そんな今出ている人たちが誰かも曖昧なような認識でライブに来ているんだなとちょっと悲しくなった・・・S席とはいえそんな安くもないのに。そりゃもちろん各自好きに楽しめばいいと思うけど、せっかくブライアンが「イッショニウタッテクダサイ!」って言ってくれてるんだから歌おうやぁ~(でも後で博士のインスタ動画を見たらちゃんと大合唱っぽくなっていたので、やはり席の問題だったのかもしれない)。

なんかネガティブな点ばかり上げてしまったけど、もちろんコンサートは素晴らしかった。遠いとは言え正面の席だったので、美しい光のスペクタクルショーを全部堪能できた。こういう圧倒されるような演出は武道館のときにはなかったな。


▲上の記事で触れられている「Who Wants to Live Forever」の光の波(終わりのちょっとだけ)

アダムの歌にはもう全幅の信頼を置いていたけど、本当にますます自由闊達さを増して、楽しそうに歌うので見ていて気持ちが良い。一緒に演奏しているおじいちゃんたちも楽しそうで幸せな気持ちになる。

バラード系の曲のときの客席のスマホライトの海もすごくきれいで感動。

 
 
 
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 ▲博士のインスタより。これは大阪公演だけど、名古屋でもこんな感じ。
上で「ニッポンゴォ!」て言うてるけど、博士の日本語MCも進化していて「オゲンキデスカ!?」「ロジャー・テイラーサンデスゥ!」が生で聞けて嬉しかった(笑)

ところで今回、撮影OKだったのが前回と最も違った点だったかも。撮影している暇があったらライブに参加したいとは思うものの、許されているならやっぱりちょっとは記念に残したいとも思ってしまう。しかし手が空いてないと拍手ができないので、右手にコンデジのストラップ、首から双眼鏡のストラップ、左のポケットにはスマホという形で挑んでいたのだけど、手拍子したり双眼鏡のぞいたりスマホライトつけたりする合間に「あっ、今かっこいい、撮りたい」というのが入ってくると忙しくていかん。私のところからでは大してうまくも撮れないし、いっそ撮影不可だったほうが集中できたかもしれない。

でも全部終わって宿へ帰ってきてツイッターを見ていると、今同じライブに参加していた人たちが写真や動画をいっぱい上げ始めていて、違う角度から追(再)体験できたのは面白かった(自分の記憶の上書きはどうかとも思うのだけど、ロス感を埋めるのにどうしても見てしまう)。ステージの近くで撮っていた人の動画を見ると、あ~ここはこんなパフォーマンスだったのかと再認識。しかしみんなあの熱狂の中上手に撮るなぁと思いながら見ていたら、そのうち「#QALの写真撮るの下手くそ選手権」なるハッシュタグができて、これが面白すぎるのでヒマな人はぜひ見てみてください。こうしてコンサートが終わってからもだいぶ余韻を楽しめるのは悪くないと思う(なかなか現実に戻って来られないのは困るけど)。

それにしても前回2016年に武道館公演を見て、また次に来日してくれたら絶対見に行きたいと思ったその翌年に病気したんよね・・・あのとき生き延びたからこそ映画も(6回)見られたし、今回の来日公演にも参加できたよ。長くファンを続ける秘訣は、
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(これがやりたかっただけ)

また来てくれて本当にありがとう。まだまだ元気で活動を続けて、ぜひもう一回くらい来日してください!

 

翌日につづく。